「教育におけるAI活用に対する提言」ならびに「小中高生を対象とするジュニア・ユース会員制度の新設」について
生成AIをはじめとする極めて高度な技術が私たちにもたらす影響――とくに思考力の低下を招くのではないかという懸念――に関する報告が散見されるようになりました。そこで、本学会として教育におけるAI活用について、以下の提言をまとめました。
教育におけるAI活用に対する提言
今後、AIの能力はさらに飛躍的に向上し、社会で人間のパートナーの役割を果たすようになっていくでしょう。ただし、AIは本質的に人間とは異なる仕組みで動いており、人間と同じとみなしてはいけません。人とAIの違いを理解した上でAIを活用する必要があります。AIを使いこなすには、それ以上に我々にしっかりした思考力が求められます。そのためにも、子供の頃から思考力を育む教育が大切であると考えます。
また、この提言に基づき、この度、本学会に小中高生を対象とするジュニア・ユース会員制度を新設することとなりました。
https://junior-youth.ai-gakkai.or.jp/
以下がジュニア・ユース会員の対象となる皆さんに対してのメッセージとなります。
「未来をひらく勇気と創造力を育てるために」
AIの進化は日々目覚ましく、社会も大きく変わり続けています。このような時代を生きていくうえで、変化にただ流されるのではなく、AIの可能性と限界を正しく理解し、自らの力で使いこなして創造性を発揮することが求められています。
そのためには、身の回りに目を向けて問いを立て、想像力を駆使して考え、失敗をおそれずにチャレンジし続けることが、AIとともに未来をひらくカギになると信じています。
人工知能学会 ジュニア・ユース委員会は、次世代を担う若者たちが、挑戦する勇気と創造力を育みながら、学び、成長し、やがて未来の学術界や社会の担い手として羽ばたいていけるよう、全力で応援していきます
■ジュニア・ユース委員会のビジョン
AIとともに未来をひらく次世代のために、「問い、考え、挑戦する力」を育む、知と実践のプラットフォームとなる
■ジュニア・ユース委員会のミッション
AIとともに未来をひらく次世代の、思考力と創造力を育て、挑戦を応援する