■人工知能学会 論文特集:「人工知能と物語応用」
(2025. vol. 40, no. 4 (2025年7月号)掲載予定)
■投稿先
投稿先は以下の通りです.
https://www.editorialmanager.com/jsai
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投稿の際は,新規投稿の基本情報において,「セクション/カテゴリー」を選択する際に,特集論文「人工知能と物語応用」を選択してください.
■特集趣旨
出版環境の変化および生成 AI による創作支援に伴い,創作を巡る環境が急速に変化しています.これは,創作に関する人類史的な転換点を意味すると考えられます.創作行為によって得られる物語の鑑賞は,架空の出来事や人物に対する感情移入を促します.また,物語創作は人々が共通の架空の対象へ共同で心を動かす行為であり,人間が集団行動を行う上でも重要な意味を持ちます.多量の創作物を学習対象とし,その複製からミキシングまでを手掛ける生成 AI は,こうした創作の営みに大きく干渉するものと想定されます.
今日,人口減に伴う出版産業などの縮小とも合わせ,創作や作家の役割自体も,物語を書いて出版するという形だけではなくなってきています.新しい試みの一つであるSF プロトタイピングでは,作家が研究者や開発者と共同で議論を行い,未来のビジョンを共同で物語として執筆し,それを元に企業や社会のビジョンを考察することが行われています.単純に創作物を鑑賞し,そこからイノベーションを探すのではなく,創作過程を通じて,参加者の想像力を養い,発想支援に役立てています.
人工知能による創作技術の変化は,人類における物語の役割を拡げることに繋がると期待されます.自己表現としての物語,また,物語を通じて他者の表現意図を知るという,コミュニケーションの手段としての役割も増大するものと考えられます.
本特集号では,このように広がる物語応用の背景を踏まえ,人工知能技術による物語への応用の可能性を探る研究を広く募集いたします.
本特集号の範疇として,以下のようなテーマが考えられますが,これに限らず,人工知能と物語応用の研究発展に寄与する意欲的な論文を広く募ります.
●物語の認知の仕組みや発想支援に関する研究
●人工知能技術を用いた創造性支援技術に関する研究
●創作支援のための生成AIと学習データに関する研究
●SFプロトタイピングやシナリオプランニング等の物語を用いた人々の創造性支援研究
●出版産業における人工知能技術の位置付けに関する研究
●物語を通した自己表現に関する研究
●コミュニケーションの手段としての物語に関する研究
など
■本特集号のスケジュール
論文誌特集号投稿締め切り 2024年11月15日(金)
論文誌特集号第1採録判定通知 2025年1月15日(水)
論文誌修正原稿締め切り 2025年2月28日(金)
論文誌最終採録通知 2025年4月24日(木)
最終原稿締め切り 2025年5月9日(金)
投稿先は以下の通りです。
https://www.editorialmanager.com/jsai
■投稿論文の形式
論文執筆,投稿に当たっては, https://www.ai-gakkai.or.jp/published_books/transactions_of_jsai/toukou/ に掲載の「原稿執筆案内」を熟読ください.
採録の決定が本特集号の採録期日に間に合わなかった論文は,一般論文として扱われることがあります.
■問い合わせ先
質問等は以下の「人工知能と物語応用」特集号事務局のアドレスにお願いします.
jsai2025story[at]googlegroups.com
■編集委員会構成
- 編集委員長
森 友亮(東京大学) - 副編集委員長
宮本 道人(北海道大学) - 編集委員
- 上野 未貴(京都情報大学院大学)
- 大澤 博隆(慶應義塾大学)
- 清河 幸子(東京大学)
- 栗原 聡(慶應義塾大学)
- 西中 美和(香川大学)
- 松原 仁(京都橘大学)
- 村井 源(公立はこだて未来大学)