論文特集「知能創発とネットワーク」
(2018年12月1日投稿締切, 2019年9月号掲載予定)論文募集のお知らせ
■論文特集にあたって
近年,社会の高度情報化,通信の高速化,記憶媒体の大容量化などにより,大規模で多様なデータの生成,アクセス,蓄積が容易になってきました.大規模データの中には,新たな知識や洞察が埋もれており,学術,医療,金融,防災,サービスなどに有用な知識を発掘・獲得することは,今後重要な課題です.しかしながら,多くのデータが整理,構造化されておらず,また大規模化が進むデータを処理するための計算量的な困難も顕在化しつつあります.これらの課題を解決するには,データ分析法に関する新しい理論や方法論の体系的整備が急務となっています.
一方で脳やWeb,社会システムなどの大規模システムを理解するためには,これまでの単純なデータマイニングでは不十分であり,「ボトムアップ型の新しいマイニングプロセス」が必要です.そのためには,マルチエージェント協調問題,集合知や群知能など多数の低機能自律主体の行動から創発する全体的知能に関する研究が必要であると考えられます.その際,鍵となる技術は階層構造やシミュレーションによる「知能創発」と「複雑ネットワーク」の視点による分析です.
これらの技術を核としたデータ分析に対する新たな理論,方法論を体系付けるべく「知能創発とネットワーク」論文を募集します. 知能創発,ネットワークに関わる研究論文のご投稿をお待ちしております.
■募集研究分野
複雑ネットワーク,ソーシャルネットワーク,Webダイナミクス,Web構造マイニング,Web情報処理,社会システム,知識ネットワーク,ネットワーク認知,ソーシャルキャピタル,集合知,集合学習,ネットワーク系マルチエージェント,自己組織化および創発モデル,Swarm-madeアーキテクチャ,複雑系,マルチエージェント,創発システム,進化システム,知識発見,機械学習,クラウドコンピューティング,モデル化に関する基礎理論,知識の構造化と体系化,暗黙知への接近とその形式知化,など
■論文投稿/照会先
知能創発とネットワーク論文特集号事務局
weindocmas@collabodesign.org
(メールの件名に[知能創発とネットワーク論文特集]と必ず明記してください.)
■本特集号のスケジュール(予定)
投稿締切:2018年12月1日(厳守)
論文採録決定:2019年7月
最終原稿提出:2019年8月14日(厳守)
掲載予定:2019年9月号
■投稿論文の形式
論文執筆,投稿にあたっては,https://www.ai-gakkai.or.jp/published_books/transactions_of_jsai/toukou/の「人工知能学会論文誌への原稿執筆に関する案内」を熟読ください.原則,人工知能学会TeXスタイルファイルでの投稿になりますが,wordテンプレートも利用可能です(ただし,原稿執筆案内の示す基準を満たすよう注意してください).なお,本特集号の採録期日に間に合わない論文は,一般投稿として扱われることがあります.
■論文特集編集委員会構成
編集委員長:
- 栗原 聡 慶應義塾大学
副編集委員長:
- 服部 宏充 立命館大学
編集委員:
- 大原 剛三 青山学院大学
- 鳥海 不二夫 東京大学
- 臼井 翔平 東京大学
- 伏見 卓恭 東京工科大学
- 松林 達史 NTT サービスエボリューション研究所
- 諏訪 博彦 奈良先端科学技術大学院大学