【参加募集】第77回人工知能セミナー ([大阪]2019.11.05[東京]2019.11.08)「AIトレンド・トップカンファレンス報告会：世界最先端のAI研究開発動向が1日でわかる！」

（1）IJCAI 2019の概要と今年の傾向

奥田 隆史（愛知県立大学）

概要：
参加者3000人以上、発表件数850件（採択率17.9%）というトップカンファレンスであるIJCAI 2019の概要とトレンドについて解説します。最初に、IJCAI 2019のプログラムや会議に関する統計データを整理して示し、AI研究および、AIの社会実装のトレンドを解説します。次に招待講演，若手優秀講演の中から注目に値する数件の講演をピックアップし内容を紹介します。最後に、実際に参加して感じた本会議の雰囲気や規模感などについて、国内外の学会と比較しながら報告します。

（2）人工知能技術の複雑ネットワーク分析への適用と、人工知能が引き起こす社会問題に関するトピックスの報告

浅谷 公威（東京大学)

概要：
前半では、人やWebページなどの繋がりなどの複雑ネットワークから情報抽出や異常検知を行う研究の最先端を紹介します。離散的なネットワーク構造の情報をコンピュータが解釈しやすい連続的な空間に射影する技術の開発により、高精度な予測やマルチモーダルなデータ処理も実施できるようになってきています。また後半では、人工知能が引き起こす敵対的攻撃・公平性の欠如・偏向した推薦などの問題とのその解決に向けた取り組みを紹介します。

（3）ゲーム理論と認知科学についてAI研究の最新動向

汪 博豪（筑波大学）

概要：
本講演の前半では、ゲーム理論を用いたゲームプレイや社会的応用について最新研究を報告します。また日本発祥の「人狼ゲームAI競技会」が国際コンペティションとしてIJCAIで開始したため、その動向もお伝えします。後半では、信頼モデルを中心にして認知科学に関連する最新のAI研究を紹介します。フェイク評価による信頼関係への悪意攻撃を防ぐためのAI研究や、また人工知能の信頼性と価値観問題の認識と解決について説明します。