第52回 人工知能学会(2006.5.25知的システムの基盤技術


主催: (社)人工知能学会
日時: 2006年5月25日(木) 10:30-16:00
会場: 神戸国際会館 4F 402会議室
照会先: account@ai-gakkai.or.jp
定員: 70名定員に達しましたので、参加申込みを締め切りました
参加費: 会員 7,500円(賛助会員の社員の方も含みます)
非会員 11,500円,学生会員 2,000円,学生非会員 3,000円

概要

人工知能学会では,創設20周年を記念して,田中穂積編集委員長の下,人工知能学事典を2005年12月に共立出版より出版しました.当学会では,1990年に人工知能ハンドブック(福村晃夫編集委員長)を出版していますが,それ以降,人工知能は広範・多岐に渡って発展をとげましたので,今回,人工知能に関する学術を人工知能学という新たな視点から見直し,集大成する形で事典を編成致しました.
本事典は,19の大項目,427の小項目から構成されますが,本セミナでは,知的情報システムに関わりの深い章を中心にとりあげ,章の概要・関連する最新の研究トピックについて,各章の執筆に携わった方々から講演を頂きます.本セミナが,人工知能に関する学術を捉える機会となり,研究・教育の進展に貢献できれば幸いです.
多数の皆様のご聴講と参加をお待ちしています.

人工知能学辞典

会 員:17,000円(会員特別価格)
非会員:20,000円(セミナ参加者特別価格)
当日にお申し込みいただいた分は,後日,送料無料で郵送させていただきますが,当日に受け取りを希望される方は,セミナ申し込みページの通信欄に 「辞典当日受取希望」 とご記入ください.

プログラム


10:30-10:35 開催挨拶


10:35-11:35 第4章:知識モデリング

溝口 理一郎 (大阪大学産業科学研究所)

概要: 知識工学がどのようにしてオントロジー工学へと発展してきたかということを,知識モデリングという統一的な視点から解説する.エキスパートシステムの基本技術と歴史を概観した後,エキスパートシステムにおける知識ベース構築の問題点と知識の共有・再利用という問題からオントロジーの必要性の認識につながったことを述べる.そしてその後知識モデリングの究極の姿として発達してきたオントロジー工学の諸問題を解説するとともに,今後を概観する.


11:40-12:40 第11章:Webインテリジェンス

武田 英明 (国立情報学研究所)

概要: Webはいまや至上最大の知識庫となっている.このようなWebはAIにとって二つの意味がある.Webは一方でこれまでのAI技術の格好の実験場であり,一方で新しい知能の原理の探索の場である.前者としてはエージェントや自然言語技術などの適用であり,後者は社会的知能のモデル化などが挙げられる.本講演ではこのようなWebとAIの関わりを広い見地から議論を行い,今後の方向性を検討する.


12:40-13:30 昼食休憩


13:30-13:45 人工知能辞典紹介・特別販売


13:45-14:45 第5章:機械学習
機械学習事始め,そして最新成果への展望

沼尾 正行 (大阪大学産業科学研究所)

概要: 近年、カーナビゲーションシステム(以下、カーナビ)に代表される車載情報 機器において、多くのコンテンツを取得できるようになってきた。しかし、操 作性、安全性の面で、運転中に希望するコンテンツの自由な検索、絞込みをす ることは困難である。この解決に、機器側がユーザのおかれている状況を考慮 して、嗜好に適応したコンテンツを推薦する方法が考えられる。そこで本講演 では、ベイジアンネットにより、車においてユーザに適応するコンテンツ推薦 システム(ユーザ適応カーナビ)を実現した結果を示す。


14:50-15:35 コンテンツ推奨と個人適応型携帯電話サービス

小野 智弘(KDDI研究所)

概要: 人工知能に学習機能を持たせることを研究するのが機械学習と呼ばれる分野である.20年前に知識工学がブームになった頃には,学習は夢の技術であったが,最近では実用化の事例も増え,人工知能を支える基幹技術となっている.近年,電子データやテキストが大量に出回るようになり,その分析手段としても重要度が増している.特に,各ユーザ固有の状況へ適応していかねばならない場合には学習が必須となる.こうした機械学習の技術を初歩から概観し,最新成果へとアプローチしたい.


14:50-15:50 第13章:知識発見・データマイニング
大量データからの知識発見,その実像と展望

鷲尾 隆 (大阪大学産業科学研究所)

概要: 我々は日頃から店の売り上げ情報や治療時の電子カルテ情報など,様々な大量のデータに囲まれている.最近注目されている知識発見やデータマイニングの技術は,これらのデータから商品の売れ筋傾向や効き目の高い治療の組み合わせなど,重要な知識を探し出すことを目的としている.今回のセミナでは人工知能学辞典記事の幾つかに焦点を当て,重要な知識を探し当てるためのアルゴリズムからデータ処理方法までを一貫して解説し,更にこの分野の未来を展望する.


15:50-16:00 閉会挨拶


第52回人工知能セミナー 参加申し込み受付終了

定員に達しましたので、参加申込みを締め切りました

人工知能セミナー参加費
正会員・賛助会員 学生会員 学生非会員 非会員
7,500円 2,000円 3,000円 115,000円