第39回 人工知能学会(2000.2.25)情報家電とAI ~AIは快適生活の役に立つか ~


主催: (社)人工知能学会
日時: 2000年2月25日(金)10:30~16:45
会場: 三菱電機労働組合 本部会館 MELONDIA 大会議室
神奈川県 横浜市 青葉区 新石川1-1-9 Tel. 045-909-1790
照会先: account@ai-gakkai.or.jp
定員: 80名定員に達しましたので、参加申込みを締め切りました
協賛予定: (社)情報処理学会,(社)電子情報通信学会,
(社)計測自動制御学会,(社)日本機械学会,
(社)精密工学会,(社)日本ロボット学会,
(社)自動車技術会,日本ソフトウェア科学会,
(社)映像情報メディア学会,(社)日本設計工学会,
日本シミュレーション学会,経営情報学会,
システム制御情報学会,(社)日本オペレーションズ・リサーチ学会,
日本認知科学会,(社)電気学会
参加費: 会員 9,800円(協賛学会員,助賛会員の社員の方も含みます.),
非会員 15,000円,学生会員 2,000円,学生非会員 3,000円

概要

 ケーブルテレビ,BSデジタル放送,新CS放送,地上波デジタル放送,インターネットTVなど,我々を取り巻く画像伝送インフラが目まぐるしい勢いで整備されるに伴い,数百チャネルのビデオ放送や家庭用テレビゲームと放送/インターネットとの統合,視聴者の参加を可能とするインタラクティブな生番組など,多様多種なコンテンツを提供することが可能となってきました.
 一方で,そのようなコンテンツの製作を合理化することなくしては,需要に対応しきれないというコンテンツ・ボトルネックが生じるのではないかという問題が提起されています.そこでまず注目されるのが,CGアニメーションに代表される画像生成技術であり,その次にくるのが,自然な動きを伴ったシーンやプロット,シナリオの生成支援技術であり,この部分ではAI技術が大いに役に立つのではないでしょうか?
 このような観点から,今回のセミナーでは,先端的なバーチャルメディアの事例としてバーチャルアイドル,バーチャル広告,バーチャルシーン合成などをとりあげました.これらによってメディアや我々の生活はどう変りうるのか,AI技術はどう役に立つのか,立つことを期待されているのかを,参加者の皆さんと考えてみたいと思います.奮ってご参加のほどお願い申し上げます.

プログラム


10:30~11:30「家電業界での動き:家庭内機器のネットワーク技術」

山田 淳 氏 (三菱電機(株) 電力情報システム技術センタ 主管技師長)

概要:エコーネットでは,地球環境問題や高齢化社会の進展に対応して,各設備をネットワークで結び,更に様々な社会システムと結ぶことにより高度な省エネルギーや高齢者の在宅ケア,更には,防災・防犯を実現することを目的に宅内ネットワークの標準規格づくりを行っている.宅内ネットワークは,電灯線や無線を採用することにより既存の住宅にも容易に低コストで実現できるとともにサービスシステム開発に対しても簡単に開発できるよう規格を整備している.ここでは,エコーネットの設立の背景,規格の概要などを紹介する.


11:30~12:30「電力業界での動き:家庭内統合サービス」

中西美一 氏(四国電力(株) 営業部 営業開発課 副長)

概要: 家電機器のネットワーク化構想が進んでおり,国内でも家電機器メーカーを中心に機器ネットワークの標準化作業が行われている.ネットワーク化された家電機器を通して住人に様々なサービスを提供するためには,広域ネットワークと家庭内ネットワークのゲートウェー機能をもつホームサーバーが不可欠である.OpenPLANETでは,電力会社が電力量計に内蔵する形で全ての住宅に広域ならびに宅内ネットワークとの通信機能を持つホームサーバーを設置する.外部からサービスエージェントをホームサーバーへ送り込むことにより,様々なサービスの提供が可能となる.サービスエージェントは,住人の代わりに家庭内の様々な家電機器を監視・制御し,それらの機器を通して住人の生活をサポートする.


12:30~13:30 昼食休憩


13:30~14:30「情報流通:デジタルと人の新たな未来」

小川克彦 氏(日本電信電話(株)サイバーソリューション研究所
マルチメディア端末プロジェクトマネージャー)

概要: 通信は今,モバイルとインターネットがキーワードである.この延長線上に登場する新たな未来は,家庭のサーバや情報家電に向け膨大なデジタルコンテンツが流れこむ情報流通(Information Sharing)サービスの時代になるだろう.その時代にはどんなモバイル端末や情報家電が登場するのだろうか.そしてそのために,どんな課題をクリアしていかねばならないのかを考える.


14:30~15:30「ユーザからの視点:高齢者や障害をもつ人が自立して生活するために」

小山美代 氏
(兵庫県社会福祉事業団 福祉のまちづくり工学研究所 企画情報課 課長補佐)

概要:高齢者や障害をもつ人が自立して生活するための福祉用具(徘徊センサー,環境制御装置,コミュニケーション機器,移動機器など)を紹介し,現状の課題や開発してほしい製品などについて提案する.介護の分野では,ハイテクだけが役立つというわけでもなく,ローテク,たとえば介護用スプーンなどは少し曲げてスポンジを巻くだけでも自立支援に役立つこともある.また,高齢者や障害をもつ人も一般のユーザーとしてとらえると,それぞれのユーザーの特性に配慮した物作りが望まれ,それが情報家電の自動化を図る際のポイントともなろう.


15:45~16:45 パネリスト

パネルディスカッション

山田 淳 氏(三菱電機(株) 電力情報システム技術センタ)
中西美一 氏(四国電力(株) 営業部 営業開発課)
小川克彦 氏(日本電信電話(株)サイバーソリューション研究所)
小山美代 氏(兵庫県社会福祉事業団 福祉のまちづくり工学研究所)

第39回人工知能セミナー 参加申し込み受付終了

定員に達しましたので、参加申込みを締め切りました

人工知能セミナー参加費
正会員・賛助会員 学生会員 学生非会員 非会員
9,800円 2,000円 3,000円 15,000円