人工知能学会公式コンペティション 23年度成果報告会


人工知能学会公式コンペティション 23年度成果報告会

 

2024年5月27日
一般社団法人人工知能学会企画委員会

人工知能学会企画委員では、人工知能分野の活性化への貢献を目指し、人工知能分野の発展に寄与すると考えられるコンペティションの開催を経済面・広報面で支援する「コンペティション開催支援制度」を23年度に新設しました。本企画セッションでは、本制度で採択したコンペティションの成果を発表いただくとともに、人工知能分野におけるコンペティションの展望について議論します。

セッション名:[4H1-KS-10] 人工知能学会公式コンペティション
オーガナイザ:是枝祐太(株式会社日立製作所)、東中竜一郎(名古屋大学)、原田慧(電気通信大学)
日時:2024年5月31日(金) 09:00 ~ 10:40
会場:H会場(31会議室)
Confitリンク(全国大会参加登録者のみ閲覧できます):
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2024/session/4H01-01/tables?MdSGhVKpsl
<2024年度 人工知能学会全国大会(第38回) アクトシティ浜松 企画セッション>

1. 講演「人工知能学会コンペティション開催支援制度について」(9:00-9:10)

 是枝 祐太(株式会社日立製作所)

概要:オーガナイザから「コンペティション開催支援制度」の趣旨と狙いについて説明します。また、23年度の応募状況や採択コンペの概要について紹介します。最後に、24年度の「コンペティション開催支援制度」の説明をおこないます。

2. 講演「地球惑星科学の深層学習モデル開発にチャレンジ!」(9:10-9:35)

 高橋 幸弘(北海道大学理学部)
 長尾 大道(東京大学地震研究所)
 中野 満寿男(海洋研究開発機構)
 飯田 佑輔(新潟大学工学部)

概要:地球惑星科学は、さまざまな物理・化学・生命現象が複雑に絡み合う研究分野であり、扱う情報はその量、質において膨大かつ多様です。また時空間変動のメカニズム解明という基礎科学的側面に加え、気象や地震などの社会生活にも密接に関わっていることにも特徴があります。こうした地球惑星科学分野において、近年発達が著しいAI技術の貢献は極めて大きいものとなりつつあります。そこでGeoSciAI2024として、地震・気象・宇宙天気分野から深層学習モデル開発についてのコンペティションを開催しましたので、その結果について講演を行います。

ウェブページ:https://sites.google.com/jpgu.org/geosciai2024/

3. 講演・表彰式 「超知能がある未来社会のシナリオコンテスト」(9:35-10:05)

 山川 宏(一般社団法人AIアライメントネットワーク)
 高橋 恒一(一般社団法人AIアライメントネットワーク)

概要:表彰式は、大澤博隆氏による司会挨拶から始まる。大澤氏は協賛であるトヨタ財団助成プロジェクト「人工知能と虚構の科学:AIによる未来社会の想像力拡張」について説明する。続いて山川宏氏が、コンテストの経緯や審査プロセスについて12分間説明する。その後、受賞者8組が表彰され、それぞれから簡単なコメントをいただく。最後に、高橋恒一氏が5分間の総評を述べ、主催組織であるAIアライメントネットワークの説明を含め、コンテストを踏まえた今後取り組むべき方向性について話す。

ウェブページ:https://www.aialign.net/scenario-contest

4. 講演「全国中高生AI・DS探究コンペティション2023」(10:05-10:25)

 林 宏樹(兵庫県立大学大学院/雲雀丘学園中学校・高等学校)

概要:JDSSP高等学校データサイエンス教育研究会は、高校生の探究活動の成果を発信する機会の一つとして、「全国中高生AI・DS探究コンペティション」を開催することとした。本コンテストは、人工知能学会と日本統計学会の公式コンテストとして実施し、人工知能(AI)やデータサイエンスに関する幅広い探究活動の成果発表会となるコンテストである。本発表は、コンテストの概要と結果について紹介する。

ウェブページ:https://www.aialign.net/scenario-contest

5. 講演「第3回教育データ分析コンテスト」(10:25-10:40)

 島田 敬士(エビデンス駆動型教育研究協議会、九州大学)
 毛利 考佑(エビデンス駆動型教育研究協議会、広島市立大学)
 フラナガン ブレンダン(エビデンス駆動型教育研究協議会、京都大学)
 緒方 広明(エビデンス駆動型教育研究協議会、京都大学)

概要:教育の情報化が加速し、学習管理システム(LMS)やデジタル学習教材を利用する機会が急激に増えてきています。そのようなシステムに蓄積される教育データを利活用したデータ駆動型教育の実現にも近年期待が高まっております。一方で、教育データの解析手法や活用手法についてはまだまだ研究段階であり、実際にどのようなデータが学習者から収集され、どのような解析ができるのかなどのノウハウについては、あまり情報が共有されていないのが現状です。この教育データ分析コンテストは、実際の教育現場で収集されたログデータを参加者に提供し、実際の教育データを分析をしていただき、その結果の精度や分析方法あるいは分析の着眼点の斬新さについて参加者間で競争ならびに情報共有をしていただくことを目的として開催をしてます。第3回目となる今回のコンテストでは、「デジタル教材閲覧行動データ分析による成績予測」に焦点を絞り、より多くの方にご参加いただけるように、評価プロセスの明瞭化と簡素化して実施しました。2024年度も開催を予定していますので、どうぞご参加ください。

ウェブページ:https://sites.google.com/view/ede-datachallenge-3rd/Home

問い合わせ先

人工知能学会企画委員会 コンペティション担当
competition[at]ml.ai-gakkai.or.jp