第50回 人工知能学会(2006.1.16)IT研究者・技術者のキャリアプランニングとマネジメント


主催: (社)人工知能学会
日時: 2006年1月16日(月) 10:00-17:00
会場: 慶應義塾大学・日吉キャンパス・来往舎・シンポジウムスペース
照会先: account@ai-gakkai.or.jp
定員: 120名定員に達しましたので、参加申込みを締め切りました
協賛予定学会: (社)計測自動制御学会,(社)情報処理学会,
(社)電子情報通信学会,(社)電気学会 (社)日本ロボット学会
参加費: 会員 3,000円(賛助会員の社員の方も含みます)
非会員 5,000円,学生会員 1,000円,学生非会員 2,000円

概要

あなたは IT研究者として,何を目指しますか?
 IT技術者として,何がしたいのですか?
 変化の激しい世相にあって,個々人が自分に合ったライフスタイルを常に意識することが必要になってきました.そのような 「生涯を通じてかかわる一連の労働や余暇を含むライフスタイル」 を設計するのが キャリアプランニング です.
 社会に目を向ければ,少子高齢化が進展する中で,今後の日本を担うことが期待される若年世代の勤労意識が変化し,ニートと呼ばれる浮遊層の増加が社会的問題となっています.これに相応して,大学においても特に理工学離れが加速し,独立法人化とも絡み,教育の質と量の両面で需給のバランスが崩れることによる様々な問題が懸念され始めています.
 一方で企業においては,いわゆる「団塊の世代」が2007年ごろから定年退職を迎える時期に差し掛かっているにも関わらず,既存技術の伝承や新技術・周辺技術の涵養に対して,人財も資金も十分に充当することが困難な状況となっています.
 これらの背景には,高度成長期から成熟低成長時代に変わる中で,既存のキャリアモデルが色褪せて,人生設計や社会動向についての展望が極めて不透明になってきていることが大きな影を落としていると考えられます.
 人工知能学会では 20周年記念の一環として,IT研究者・技術者が適切なキャリアをプランニングできるような記念事業を推進しています.本セミナでは,産官学から講師を迎え,IT研究者・技術者のキャリアプランニングに関する話題を取り上げて紹介することにより,個々の研究者・技術者という立場からは自らのキャリア育成について,企業や大学のマネージャという立場からは,組織の活性化と維持発展につながる部下のキャリア育成について,多角的な視点から展望を見出してゆく機会を提供したいと考えます.

プログラム


10:00-10:05 挨拶


10:05-11:05 研究者の研究者による研究者のためのキャリアデザイン

庄司 裕子(中央大学)

概要: 研究者の世界でもキャリアデザインの重要性が認識されるようになっている。若手研究者がキャリアデザイン能力を身に付けるにはどうすべきなのか? そのために研究者コミュニティはどのような役割を果たすことができるのだろうか? 本講演ではキャリアデザイン問題に関する落とし穴とヒントを整理し、人工知能学会20周年記念事業であるキャリアデザイン能力育成事業の取組を紹介する。


11:05-12:05 「The Power of Dream」企業におけるIT研究者の生きざま

辻野 広司 (ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン)

概要: 企業研究の特徴は、世の中にどのような貢献をしたいかという目的を明確に持っていることである。究極の目的は社会や個人が抱く「夢」であり、その達成手段として、技術は存在する。今回は、「夢」の実現にむけて、様々なタイプの研究者・技術者が活躍している現場についてご紹介し、「夢」の力、「人」の力について述べる。


12:05-13:15 昼食休憩


13:15-14:15 基礎研究におけるダイナミックなキャリアパスプランニングとは?

萩田 紀博 (ATR知能 ロボティクス研究所)

概要: 基礎研究というと一つのことを突き詰める研究者を想像するが、現実には開発部門に比べて幅広いキャリアパスをとる人が意外に多い。研究所やプロジェクトをうまく立ち上げ軌道に乗せていくには、いい研究者といいマネージャがほどよく共存する組織を創ることが大事である。これらの点について自らのキャリア育成経験談を述べる。


14:15-15:15 科学技術系人材の育成・確保について

興 直孝(日本科学技術振興財団/広島大学)

概要: 国の科学技術の将来や国際競争力の維持・強化は、「人」の力如何にかかっており、新しい時代に的確に対応する機関における活躍が出来る環境の整備はもとより、初等中等教育段階からの取組が期待されている。特に、人口減少と産業構造の変化から、質・量ともの確保が重大な国家的課題となっており、ポスドクのあり方をめぐる諸問題等が顕在化しつつある。こうした状況の中、第3期科学技術基本計画などでの政府の政策的取組等についての、人材の育成・確保についての話題を提供する。


15:15-15:30 休憩


15:30-16:30 「研究プロデューサー」というキャリア

柴田 有三(NPO法人KGC)

概要: NPO法人KGCは,研究プロジェクトのプロデュースにより,未来社会の多様性を高めることを目的としたシンクタンクであり,その活動を通じて,産学官を巻き込むことのできる「研究プロデューサー」の育成・輩出を行っている.今回は「研究プロデューサー」の育成・輩出の事例を紹介しつつ,研究者の多様なキャリアパスの可能性を提示する.


16:30-17:00 フロアからのキャリア相談・人生論議 その他


第50回人工知能セミナー 参加申し込み受付終了

定員に達しましたので、参加申込みを締め切りました

人工知能セミナー参加費
正会員・賛助会員 学生会員 学生非会員 非会員
3,000円 1,000円 2,000円 5,000円