企画セッション


企画セッション一覧

  • KS-1 生成AIが切り拓く仕掛学の可能性(松村 真宏,松下 光範,塩瀬 隆之,ハナムラ チカヒロ,林 良平,白水 菜々重)
  • KS-2 人工知能学会・日本神経回路学会合同企画「AI for Science」(櫻井 祐子,谷口 晋平)
  • KS-3 AIにおけるソフトコンピューティングの役割と未来(生方 誠希,布施 陽太郎,東京都立大学)
  • KS-4 AIの民主化が進む今だからこそ知りたい国際標準化の最新情報(杉村 領一,津本 周作,倉橋 節也,井﨑 武士)
  • KS-5 画像診断AIの医療応用の現状と問題点(小林 泰之,津本 周作,大原 剛三)
  • KS-6 「スポーツ×情報学×インタラクション」の創発:現場を“支える”データの利活用(市川 淳,山田 雅敏,藤井 慶輔,,一ノ瀬 元喜)
  • KS-7 信頼されすぎる?AI 「ときどき間違えるAIとの付き合い方」(岸田 昌子,竹内 孝,松原 崇,原 聡,谷中 瞳)
  • KS-8 AIと法規制の国内外の最新動向と企業に求められる対応(大谷 光,柴山 吉報)
  • KS-9 フィジカルAIシステムの研究開発 ~身体性に基づく知能の研究~(茂木 強,尾形 哲也)
  • KS-10 AIとデモクラシー(白松 俊,奥原 俊,Jawad Haqbeen,大沼 進,松尾 徳朗)
  • KS-11 「ナラティブと人工知能」を考える(武富 有香,須田 永遠,坂地 泰紀)
  • KS-12 学習理論におけるゲーム理論のフロンティア(岩崎 敦,阿部 拳史)
  • KS-13 希望ある未来に向けたAGIの安全性とアライメント(山川 宏,高橋 恒一)
  • KS-14 GeoSciAI2025: 地球惑星科学×AIコンペの実施報告(津本 周作,飯田 佑輔,高橋 幸弘,長尾 大道,,中野 満寿男,福井 健一,是枝 祐太)
  • KS-15 倫理委員会特別企画「2050年の人とAIのあるべき共生社会について考える」(栗原 聡,武田 英明,中川 裕志)
  • KS-16 労働における人間とAIとの共創 〜 人間とAIにまつわる新しい研究の探索(鹿内 学,神長 伸幸)
  • KS-17 ジュニア世代のための人工知能学会の役割(小野 智弘,本村 陽一)
  • KS-18 人工知能に関する特許の現状(津本 周作,藤田 和子)
  • KS-19 JSAI・共同通信社連携企画「ニュースデータxAI・知の共創プロジェクト」(大向 一輝,清田 陽司)
  • KS-20 AIサイエンティストの台頭(神楽坂 やちま,Rikuei Kaku,中田 康史)
  • KS-21 人とAIエージェントの共生・協働 ~生成AIがもたらす社会・産業の変革に向けて~(福島 俊一,伊藤 孝行,森永 聡)
  • KS-23 人工知能とコンペティション(石原 祥太郎,原田 慧)
  • KS-24 AIエージェントと資産運用の未来(和泉 潔,村山 友理,朴 哲)
  • KS-25 人工知能領域におけるジェンダーギャップを考える(葛木 美紀,曲沼 宏美)
  • KS-26 万博関連企画:万博関連セッション招待講演:Shane Gu 氏
  • KS-27 万博関連企画:中高等学校におけるAI教育・DS教育の現状と今後の展開(笹嶋 宗彦,林 宏樹)
  • KS-28 万博関連企画:人文社会科学とAIの融合研究(紺野 剛史,白石 壮大)
  • KS-29 万博関連企画:AIを活用した教育の未来(神崎 宣次,村上 正行,岸本 充生)
  • KS-30 万博関連セッション招待講演:中島さち子氏
  • KS-31 万博関連企画:人狼知能コンテスト2025春季国内大会自然言語部門(狩野 芳伸,片上 大輔,アランニャ クラウス,伊藤 毅志,稲葉 通将,大澤 博隆,大槻 恭士,鳥海 不二夫,原田 慧)
  • KS-32 万博関連企画:ドメイン特化生成AIの共創・協調に向けて(是津 耕司,黒川 茂莉)
  • KS-33 AI時代の“学び”と“遊び”を再発明する ~ コミュニティを基盤に『態度』を育む方法論(沼田 哲史,林 和弘,清田 陽司)

KS-1 生成AIが切り拓く仕掛学の可能性

5月27日(火) 13:40~15:20

C会場

企画オーガナイザ

  • 松村 真宏(大阪大学)
  • 松下 光範(関西大学)
  • 塩瀬 隆之(京都大学)
  • ハナムラ チカヒロ(大阪公立大学)
  • 林 良平(高知工科大学)
  • 白水 菜々重()

概要

仕掛学研究における三段階(仕掛けの発想、社会実装、検証)の中で、最も独創性が求められる「仕掛けの発想」に焦点を当て、生成AIがこの課題に対してどのように貢献できるのかを議論します。仕掛けの「面白さ」は個人的な体験や主観に依存する側面が強いため、計算機による評価が難しい分野です。このセッションでは、生成AIがどのようにして人間の発想を補完し、新しい「面白さ」を生み出す手助けができるのかを検証します。また、生成AIによるアイデア生成の限界と可能性、そして人間の創造性との関係性を議論します。

アジェンダ

「仕掛けの発想」における生成AIの可能性と限界に議論の焦点を当てて、以下の6名によるプレゼンテーションとパネルディスカッションを実施します。

  1. プレゼンテーション(6件、各10分)
  ・松村真宏(大阪大学)
  ・松下光範(関西大学)
  ・塩瀬隆之(京都大学)
  ・ハナムラチカヒロ(大阪公立大学)
  ・林良平(高知工科大学)
  ・白水 菜々重()

  2. パネルディスカッション(40分)
  テーマ:「生成AIは仕掛学をどのように変革できるのか?」
  ・議題1:生成AIが仕掛学の発想において果たすべき役割とその実現可能性
  ・議題2:生成AIの出力を評価する人間の主観性の限界とその妥当性
  ・議題3:人間が生成AIの出力を「理解できない」場合、それはAIが優れているからなのか?
  ・議題4:仕掛学に適した生成AIの活用事例と新たな応用方法

KS-2 人工知能学会・日本神経回路学会合同企画「AI for Science」

5月27日(火) 15:40~17:20

C会場

企画オーガナイザ

  • 櫻井 祐子(名古屋工業大学)
  • 谷口 晋平(博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ)

概要

人工知能学会と日本神経回路学会は連携を強化する取組みを進めています。2024年12月には AIフェス「ノーベル賞に見るAI研究の歴史的転換点、その驚きと今後」を実施しました。本企画セッションでは、2024年ノーベル化学賞受賞者 Demis Hassabis 氏によって提唱され、日本国内でも研究が進められている「AI for Science」をテーマとし、両学会における代表的な先生方にご講演いただきます。また、聴講者の皆様とともに、今後の研究の方向性などを議論するパネルディスカッションを行います。

アジェンダ

趣旨説明(5分)、招待講演(4件×15分)、パネルディスカッション(35分)

KS-3 AIにおけるソフトコンピューティングの役割と未来

5月27日(火) 17:40~19:20

C会場

企画オーガナイザ

  • 生方 誠希(大阪公立大学)
  • 布施 陽太郎(富山県立大学)
  • 中嶋 宏(東京都立大学)

概要

人工知能(AI)は急速に進化し,曖昧性や不確実性が伴う複雑な問題やタスク,意思決定に挑むようになっている.ファジィ理論をはじめとしたソフトコンピューティング技術は,曖昧性や不確実性を扱う研究の中核を担っており,昨今の計算能力の向上や技術革新により,再評価されるべき重要なポテンシャルを備えている.本セッションでは,ソフトコンピューティング技術の過去と現在を振り返りつつ,その再生と未来への道筋を探る.

アジェンダ

司会:中嶋 宏 (東京都立大学)
趣旨説明:中嶋 宏 (10分)
招待講演:山川 烈 (ファジィシステム研究所) (20分)
招待講演:林 勲(関西大学) (20分)
講演:生方 誠希 (大阪公立大学) (15分)
講演:布施 陽太郎 (富山県立大学) (15分)
パネル討論 (20分)

KS-4 AIの民主化が進む今だからこそ知りたい国際標準化の最新情報

5月27日(火) 13:40~15:20

N会場

企画オーガナイザ

  • 杉村 領一(産総研)
  • 津本 周作(島根大学)
  • 倉橋 節也(筑波大学)
  • 井﨑 武士(NVIDIA)

概要

ISO/IEC JTC 1/SC 42 “Artificial Intelligence” における最新の活動・成果状況を紹介する。SC42はその活動成果の多様性と豊富さから各方面から注目を浴びており,出版済の国際規格は34,開発中の国際規格は40に上る.これら国際規格の概要と方向性、適合性評価と関連する国際動向,そして次の重要テーマHuman Machine Teamingなど、学術領域にとどまらず、AIの社会実装においても留意すべきトピックの紹介を行う

アジェンダ

1.AI国際標準化の現状: 杉村領一(産総研)20分
2.AI Safety に対する取り組み:AISI関係者(調整中)20分
2.AIマネジメントシステム規格ISO/IEC 42001と関連規格:高村博紀(JQA),原田要之助 20分
3.AIにかかる適合性評価について:高村博紀(JQA)20分
4.Human-machine teaming の最新情報:丸山文宏(産総研)20分

KS-5 画像診断AIの医療応用の現状と問題点

5月27日(火) 15:40~17:20

N会場

企画オーガナイザ

  • 小林 泰之(聖マリアンナ医科大学)
  • 津本 周作(島根大学)
  • 大原 剛三(青山学院大学)

概要

画像診断は,人工知能の医療応用の研究として,さかんに研究成果が報告されているが,
さまざまな問題から,臨床現場において利用できている例はまだまだ少ない。
何が,臨床応用の普及を妨げているのかについて,技術的な問題点を中心に,臨床の現場にて応用を志向している研究者とAIの研究者を交えて,改善すべき点を明らかにしていき,技術の進歩を促進するための指針を考察する。

アジェンダ

大まかなタイムライン(講演各15分を想定しています。

1.  大阪公立大学大学院医学研究科人工知能学  植田大樹
「放射線科画像診断における現状の課題、そして将来」

2.  AIメディカルサービス  多田智裕
「内視鏡AIにおける現状と課題、そして将来(仮)」

3.  ツカザキ病院眼科 田淵仁志
「眼科領域AIにおける現状と課題」

4.  アイリス株式会社 沖山 翔
「咽頭画像AIにおける現状と課題」

5.  医療AI推進機構MAPI    島原 佑基
「医療AIが溢れる世界を創る:医療データの流通・利活用の促進(仮)」

KS-6 「スポーツ×情報学×インタラクション」の創発:現場を“支える”データの利活用

5月27日(火) 17:40~19:20

N会場

企画オーガナイザ

  • 市川 淳(静岡大学)
  • 山田 雅敏(常葉大学)
  • 藤井 慶輔(名古屋大学)
  • 一ノ瀬 元喜(静岡大学)

概要

近年,AIを含めた先端の情報技術がスポーツ現場で積極的に導入されている.昨年開催されたパリオリンピック・パラリンピック競技大会においても,判定の自動化や豊富な統計データ(スタッツ)の共有,精度の高い計測など,技術発展を実感したと思われる.選手やコーチがタブレット端末で映像をチェックしたり,出力されたデータをもとに話し合ったりする様子は今や当たり前になってきた.しかし,意思決定やプレーの全てを,情報技術やスタッツに委ねるような現場に対して警鐘を鳴らす意見がある.また,多種多様なスタッツは,個人やチームのパフォーマンスに留まっており,その結果に至るプロセスや根拠の理解は未だ専門家や指導者の主観に頼っている側面がある.ゆえに,「エコシステムによるデータの利活用」,「主観・感覚」,それらを言葉で伝える「指導・コミュニケーション」のバランスは極めて重要な検討事項であり,データリテラシー等の一般的な問題にも通ずる.他方で,Sports-Techは市場価値が世界規模で高まり,学術界も異分野融合によるスポーツ情報学やスポーツデータサイエンスといった新たな研究分野・領域も誕生しつつある.そこで,本セッションでは「スポーツ」と「情報学」,さらにはオーガナイザの関心や現場への導入,計測と解析の試みが比較的行われている「対人インタラクション」に焦点をあてる.そして「スポーツ×情報学×インタラクション」の創出として,現場を“支える”データの利活用について意識共有することを目的とする.第一線で活躍されるコーチやアナリストの方を招き,情報学と現場の接続や情報学のあるべき姿を皆で考えてゆく.

アジェンダ

・趣旨説明 5分
・オーガナイザの研究紹介1 認知科学(市川 淳,山田 雅敏)5分
・オーガナイザの研究紹介2 機械学習,スポーツ科学(藤井 慶輔)5分
・オーガナイザの研究紹介3 ネットワーク科学(一ノ瀬 元喜)5分
・質疑応答 5分
・招待講演1 スポーツ現場(里 大輔氏)15分
・質疑応答 5分
・招待講演2 スポーツ現場(今田 圭太氏)15分
・質疑応答 5分
・パネルディスカッション:情報学と現場の接続(里 大輔氏,今田 圭太氏,市川 淳,山田 雅敏,藤井 慶輔,一ノ瀬 元喜)20分
・フロアディスカッション 15分 

詳細な内容

https://sites.google.com/view/jsai2025-sportsinfo/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

KS-7 信頼されすぎる?AI 「ときどき間違えるAIとの付き合い方」

5月28日(水) 9:00~10:40

C会場

企画オーガナイザ

  • 岸田 昌子(国立情報学研究所)
  • 竹内 孝(京都大学)
  • 松原 崇(北海道大学)
  • 原 聡(電気通信大学)
  • 谷中 瞳(東京大学)

概要

信頼されすぎる?AI 「ときどき間違えるAIとの付き合い方」

アジェンダ

・招待講演(30分)
・ライトニングトーク(50分)
・パネルディスカッション(50分)

詳細な内容

https://sites.google.com/view/untrustworthyai/home

KS-8 AIと法規制の国内外の最新動向と企業に求められる対応

5月28日(水) 13:40~15:20

B会場

企画オーガナイザ

  • 大谷 光(一般社団法人日本ディープラーニング協会)
  • 柴山 吉報(一般社団法人日本ディープラーニング協会)

概要

AI技術の急速な発展により、法令が制定された当時には想定されていなかったような態様でのデータの取得や利用が可能になっており、法解釈が明確でない論点も少なくありません。
また、EUのAI Actを皮切りに、AIに対する法規制の議論が国内外で進んでいます。
本セッションでは、このような技術の発展の速度と法規制に乖離が生じる状況の中で、企業がどのように法規制と向き合い、AIの利活用を推進していくことができるかを検討します。

アジェンダ

AIの利活用時に直面する法的リスクとその対応(30分):弁護士柴山吉報
「AI法規制」の国内外の最新動向(30分):弁護士岡田淳
「法×技術×ビジネス」で考える責任あるAI(40分):弁護士岡田淳、弁護士柿沼太一、弁護士柴山吉報

KS-9 フィジカルAIシステムの研究開発 ~身体性に基づく知能の研究~

5月28日(水) 15:40~17:20

B会場

企画オーガナイザ

  • 茂木 強(科学技術振興機構 研究開発戦略センター)
  • 尾形 哲也(早稲田大学 理工学術院基幹理工学部表現工学科)

概要

フィジカルAIシステムとは、物理環境と直接相互作用し、人間のように柔軟かつ適応的にタスクを遂行するAIロボットを指す。サイバー空間のAI技術とは異なり、実世界での課題解決に新たな価値を創出することが期待されている。
本セッションでは、フィジカルAIシステムや身体性知能に関する最新研究の紹介と、パネルディスカッションを通じて、実世界タスクの遂行能力や限界、身体性知能の理論と応用、AIとロボティクスの研究コミュニティの発展など幅広い論点について議論する。

アジェンダ

(1)主旨説明(10分)	茂木強(JST CRDS)
 「フィジカルAIシステムの研究開発:展望と課題」
(2)ポジショントーク(40分)
 ・尾形哲也(早稲田大学)
 ・河原塚健人(東京大学)
 ・栗原聡(慶應義塾大学)
 ・境野翔(筑波大学)
 ・堂前幸康(産総研)
 ・原田達也(東京大学)
(3)パネル討論(50分)
 モデレータ:茂木強(JST CRDS)
 パネリスト:(2)の登壇者

KS-10 AIとデモクラシー

5月28日(水) 9:00~10:40

N会場

企画オーガナイザ

  • 白松 俊(名古屋工業大学)
  • 奥原 俊(三重大学)
  • Jawad Haqbeen(京都大学)
  • 大沼 進(北海道大学)
  • 松尾 徳朗(東京都立産業技術大学院大学)

概要

本パネルディスカッションは「LLMとマルチエージェントが拓く未来の民主主義」をテーマに、8名のパネリストが登壇し、パネル討議支援システムを活用してリアルタイムの聴衆意見を反映しながら議論を進める。市民参加、透明性、持続的対話と合意形成といった新たな民主主義のあり方を、技術と理念の融合を通じて再構築する可能性と課題について、具体例を交えながら検証する。

アジェンダ

全100分のセッションは、以下の流れで進行する。まずオープニング(10分)でテーマとパネリストの紹介、パネル討議支援システムの利用方法を案内。次にラピッドオープニング(16分)で各パネリストが短く自らの視点を発表。その後、主要疑問に基づく集中ディスカッション(24分)で、技術と理念の融合による民主主義の変革について議論を展開。続いて、パネル討議支援システムのデモ(20分)により、聴衆の投稿がリアルタイムに可視化され、議論がさらに深化。オーディエンスQ&A(18分)で参加者の質問に回答し、最後にクロージング(12分)で全体のまとめと今後の展望について話す。

詳細な内容

https://sites.google.com/view/democrai-jsai2025

KS-11 「ナラティブと人工知能」を考える

5月28日(水) 13:40~15:20

N会場

企画オーガナイザ

  • 武富 有香(国立情報学研究所)
  • 須田 永遠(国立情報学研究所)
  • 坂地 泰紀(北海道大学)

概要

本企画セッション「「ナラティブと人工知能」を考える」は、2024年9月号の人工知能学会誌特集「ナラティブと人工知能」で提示された多角的なアプローチをさらに発展させ、AI研究における「ナラティブ」の位置づけを再考することを目的としている。特集号では、文学・歴史学・文化人類学・自然言語処理・社会心理学・教育・医療・介護・災害・農業・経済など、多岐にわたる分野の研究者を集め、それぞれ独自に用いられている「ナラティブ」概念を取り上げ、定義や手法、応用事例、今後の展望などを議論した。近年の大規模言語モデルをはじめとした自然言語処理技術の急速な発展によって、AIが文章を分析・生成・解釈する能力は格段に向上したが、その背後にある言語行為をめぐる倫理の問題や、言葉のもつ歴史性といった側面については、いまだ議論の余地が大いにある。本企画セッションでは哲学や歴史学の研究者を講演者としてお招きし、特集号での議論をより発展させながら広く人工知能研究分野の研究者に対して場を開くことで、さらなる学際的な議論と協働の機会を創出することを目指している。

アジェンダ

  1. 本企画セッションの趣旨説明(武富有香・国立情報学研究所:5分)
  2. 人工知能学会誌特集「ナラティブと人工知能」の趣旨説明(坂地泰紀・北海道大学:10分) 
 3. 諸分野における「ナラティブ」の概念について(須田永遠・国立情報学研究所:10分)
  4. 講演1 「悪いナラティブを哲学する:AI時代のプロパガンダと非人間化」(和泉悠・南山大学:30分)
  5. 講演2 「過去と歴史と私たちとAI」(前山和喜・国立情報学研究所:25分)
  6. 全体討論(20分:武富、須田、坂地、和泉、前山)

KS-12 学習理論におけるゲーム理論のフロンティア

5月28日(水) 15:40~17:20

N会場

企画オーガナイザ

  • 岩崎 敦(電気通信大学)
  • 阿部 拳史(サイバーエージェント)

概要

近年機械学習分野において,DeepMindによるDeepNashに見られるように、ミニマックス最適化問題を中心としたゲームのナッシュ均衡解を効率的に近似するアルゴリズムの応用が注目を集めています.しかし、こうしたマルチエージェント系における学習アルゴリズムを専門とする日本人研究者はほぼ皆無です。さらにこの分野の主要論文を読み解くには学習理論とゲーム理論という異なる2つの分野の知識が必要となります。このため、学生だけでなく若手研究者にとっても、論文を読むだけではその心持ちを理解するのは極めて難しい状況です。そこで、該当分野の新進気鋭の研究者による、基盤となる技術やその理論的な性質に関する解説を提供します。

アジェンダ

チュートリアル講演①
阿部 拳之(サイバーエージェント)(50分)
「標準形ゲームとその求解アルゴリズム」

チュートリアル講演②
岩崎 敦(電気通信大学)(50分)
「展開形ゲームとその求解アルゴリズム」

詳細な内容

KS-13 希望ある未来に向けたAGIの安全性とアライメント

5月29日(木) 9:00~10:40

B会場

企画オーガナイザ

  • 山川 宏(東京大学)
  • 高橋 恒一(AIアライメントネットワーク)

概要

深層学習を基盤として発展した汎用人工知能(AGI)は、人類社会を大きく変革し得る技術として注目を集めている。本セッションでは、その安全性とアライメントを中心に議論を深めながら、AGIと人類が「希望ある未来」を築くための方向性を探る。日本発の推進組織であるAIアライメントネットワーク(ALIGN)の基本理念や活動を紹介するとともに、Post-Singularity共生学やNAIAビジョン、AIの自発性、大電力需要に関わる課題などについても議論を行う。

アジェンダ

1. オープニング(5分)髙橋 恒一(ALIGN代表理事)
2. AGI総論 & ALIGN紹介(10分)髙橋 恒一(ALIGN代表理事)
3. AIアライメント・Post-Singularity共生学・NAIAビジョン(20分)山川 宏(東京大学)
4. AIの自律性と自発性(15分)林 祐輔(ALIGN理事)
5. AGIの電力問題(15分)丸山 隆一 (フリーランス)
6. パネルディスカッション(30分)登壇者全員
7. クロージング(5分)髙橋 恒一(ALIGN代表理事)

詳細な内容

https://www.aialign.net/agi-safety-alignment-for-hopeful-future

KS-14 GeoSciAI2025: 地球惑星科学×AIコンペの実施報告

5月29日(木) 13:40~15:20

B会場

企画オーガナイザ

  • 津本 周作(島根大学)
  • 飯田 佑輔(新潟大学)
  • 高橋 幸弘(北海道大学)
  • 長尾 大道(東京大学)
  • 中野 満寿男(海洋研究開発機構)
  • 福井 健一(大阪大学)
  • 是枝 祐太(株式会社日立製作所)

概要

日本地球惑星科学連合と人工知能学会は、2024年に続き、2025年にも地球惑星科学分野データを用いたAIモデル作成コンテスト(コンペティション)GeoSciAIを開催しました。本企画セッションでは、GeoSciAI2025における地震分野・宇宙天気分野の両タスクの課題内容と結果を発表するとともに、地球惑星科学におけるAIコンペの展望について議論します。

アジェンダ

1. GeoSciAI2025開催概要
2. 地震分野タスク
3. 宇宙天気分野タスク
4. パネルディスカッション: 地球惑星科学におけるAIコンペの展望

詳細な内容

https://sites.google.com/jpgu.org/geosciai2025

KS-15 倫理委員会特別企画「2050年の人とAIのあるべき共生社会について考える」

5月29日(木) 15:40~17:20

B会場

企画オーガナイザ

  • 栗原 聡(慶應義塾大学理工学部)
  • 武田 英明(国立情報学研究所)
  • 中川 裕志(理化学研究所革新知能統合研究センター)

概要

企画内容: JSAI倫理委員会は、AIに関する倫理に関わる課題を、AI学会会員および社会の人々と共有し、健全なAIと社会の関係を構築することを目的として,全国大会での企画セッションや独自のシンポジウムなどを実施している.今回は二部構成とし,前半の30分にて2025年1月より応募を開始した第3回JSAI AI-ELSI賞の受賞者に対する表彰並びに受賞者による記念講演を行い,後半の70分においては,倫理委員会メンバーとゲストをお呼びしての,今年から25年後の2050年に向けた「人とAIとのあるべき共生社会へのロードマップやビジョン」についてのショートプレゼンと登壇者による討論セッションを行う.

アジェンダ

 オープニング
 一部 ELSI賞授賞式 
   授賞式
   受賞者記念講演1-2
 二部 ロードマップ・ビジョンに関するショートプレゼンと討論 
   登壇者1-2-3-4-5
    ゲスト登壇者6
   討論セッション

詳細な内容

https://www.ai-gakkai.or.jp/ai-elsi/

KS-16 労働における人間とAIとの共創 〜 人間とAIにまつわる新しい研究の探索

5月29日(木) 17:40~19:20

B会場

企画オーガナイザ

  • 鹿内 学(株式会社シンギュレイト)
  • 神長 伸幸(ミイダス株式会社)

概要

企業の「労働」は、社会のメゾスコピックな複雑系であり、人間だけでなく、AI(機械的知性)が労働の担い手となりつつあります。しかし、AI研究の資源であるデータの蓄積が不十分であり、未開拓な領域です。本セッションでは、先駆的にデータ蓄積をおこなう企業のデータを紹介し、Human-in-the-LoopなどのAI研究の新展開とともに、心理学や経済学などとの学際がもたらす方法論的挑戦について議論する。

アジェンダ

セッション主旨 5分
招待講演1:15分:労働市場のデータ紹介1:社内で働く組織のデータ
招待講演2:15分:労働市場のデータ紹介2:社内で働く人材のデータ
招待講演3:15分:労働市場のデータ紹介3:これから社員となる人材データ
招待講演4:15分:人とAIの協調
パネルディスカッション 35分:これからの働き方、労働におけるAI研究

詳細な内容

https://cingulate.co.jp/seminar/jsai2025-work****

KS-17 ジュニア世代のための人工知能学会の役割

5月29日(木) 9:00~10:40

C会場

企画オーガナイザ

  • 小野 智弘(KDDI総合研究所)
  • 本村 陽一(産業技術総合研究所)

概要

AIが日常生活や教育でますます重要な役割を果たすようになり、ジュニア世代から各世代に適した接し方や学びが不可欠となっています。本セッションでは、ジュニア世代に接点を持つ様々な立場の方々より取り組みの概要や感じている課題、AI学会への期待を述べて頂き、学会の役割を議論します。

アジェンダ

趣旨説明(5分)
招待講演(60分)6名×10分
・栗原聡(慶應義塾大学) ~こども新聞AI特集への取り組み~ 
・宮澤優子(伊勢市教育委員会) ~小学校教諭・AIマップ活用の立場から~
・林宏樹(雲雀丘学園中高等学校)~中高生情報学コンテストの取り組み~
・長尾和彦(弓削商船高等専門学校) ~高等専門学校の立場から~
・渡邊茂一(文部科学省中学校技術家庭科)~政策推進の視点から~
・柏原昭博(電気通信大学)
パネルディスカッション(25分)
・招待講演者+遠衛孝成(NHK)他

KS-18 人工知能に関する特許の現状

5月29日(木) 17:40~19:20

F会場

企画オーガナイザ

  • 津本 周作(島根大学)
  • 藤田 和子(正林国際特許商標事務所)

概要

2010年代から人工知能に関する特許申請は爆発的に増加,トランスフォーマ型深層学習の登場によって,その勢いは加速している。急増している人工知能に関する特許出願の動向及びその分析、人工知能に関わる国際標準の状況や政府の取組の紹介など、人工知能を取り巻く環境についてのセッションになるため、人工知能の今後の技術開発やその普及に深く関係する内容になっている。

アジェンダ

パネルディスカッション (各自の発表の後,総合討論)
・島根大学医学部医療情報学 津本 周作
  AIに関する特許申請の変遷 (5分)
・経済産業省 イノベーション・環境局長 国際電気標準課長 小太刀 慶明
経済産業省における産業応用に対する取り組み (15分)
・特許庁総務部 企画調査課 企画班長  萩島 豪
AIに関する施策の紹介および深層学習を中心に技術分野をまたがって増加するAI関連の技術について、国内外におけるAI関連発明の出願動向(トランスフォーマに関する出願件数の推移、出願から見えるトランスフォーマの適用先分析を含む) (25分)
・正林国際特許商標事務所弁理士/経済産業省臨時専門アドバイザー 藤田 和子
AI出願に関するIPランドスケープの解説およびAIマネジメントシステム規格の紹介 (15分)
・ 総合討論  (30分)

KS-19 JSAI・共同通信社連携企画「ニュースデータxAI・知の共創プロジェクト」

5月30日(金) 9:00~10:40

B会場

企画オーガナイザ

  • 大向 一輝(東京大学)
  • 清田 陽司(麗澤大学)

概要

2024年に締結された人工知能学会と共同通信社との包括連携契約に基づく具体的な取り組みとして、共同通信社が保有する膨大なニュース情報の利活用プロジェクトを開始する予定である。本セッションでは、本プロジェクトの経緯や趣旨、今後の展開について紹介する。また、人工知能学会が保有する知識リソースであるAI事典・AIマップとの連携や、ニュース情報の生成AIによる学習、フェイク情報対策・ファクトチェックといった喫緊の課題について議論する。

アジェンダ

共同通信社のデジタルデータ活用に関わる主要メンバーならびに人工知能学会AIペディアとAIマップ研究会(SIG-AIPM)メンバーによるパネル討論を行う。

第1部 共同通信社デジタルデータ利活用プロジェクトの紹介(20分)
第2部 AI事典・AIマップ利活用とニュース情報との連携の可能性についてのパネル討論(40分)
第3部 ニュース情報の生成AIによる学習、蔓延するデマやフェイク情報対策、そしてファクトチェックといった課題についてのパネル討論(40分)

KS-20 AIサイエンティストの台頭

5月30日(金) 12:00~13:40

B会場

企画オーガナイザ

  • 神楽坂 やちま(獨協医科大学埼玉医療センター)
  • Rikuei Kaku(東京大学坂田研究室)
  • 中田 康史(慶應義塾大学)

概要

近年の大規模言語モデル(LLM)の出現により,情報収集,仮説形成,実験,論文執筆の全てを自動化するAIサイエンティストが具現化され,急速に注目を集めています.
このセッションでは,AIサイエンティストに関する招待講演とパネルディスカッションが行われます.
ディスカッションのための,実際に生成された論文も募集します.
詳細は以下のサイトをご覧ください.
https://sites.google.com/view/jsai25aisci

アジェンダ

招待講演(50分)
パネルディスカッション(50分)

詳細な内容

https://sites.google.com/view/jsai25aisci

KS-21 人とAIエージェントの共生・協働 ~生成AIがもたらす社会・産業の変革に向けて~

5月30日(金) 14:00~15:40

B会場

企画オーガナイザ

  • 福島 俊一(科学技術振興機構)
  • 伊藤 孝行(京都大学)
  • 森永 聡(NEC)

概要

多数のAIエージェントが人々と共生・協働する社会の到来が見込まれる。それによって、複雑な社会課題の解決や新たなビジネスの創出等が期待される一方、システミックリスク等の懸念も生じる。本企画セッションでは、このような方向性を展望しつつ、より高い価値を生み、リスクを回避するための研究開発について、マルチエージェント、創発システム、ヒューマンエージェントインタラクション、生成AIの安全性、社会のトラスト、産業創出等、幅広い観点から議論を行う。

アジェンダ

(1)オープニングトーク[10分](開催趣旨説明)
 「人とAIエージェントの共生・協働:展望と課題」福島俊一(JST CRDS)
(2)ショートトーク[40分](展望や関連事例の紹介等):
 和泉潔(東京大学)、伊藤孝行(京都大学)、工藤郁子(大阪大学)、
 関根聡(国立情報学研究所)、竹内勇剛(静岡大学)、
 谷口忠大(京都大学、立命館大学)、森永聡(NEC)、山下直美(京都大学)
(3)パネル討論[50分]上記メンバー9名

詳細な内容

https://www.jst.go.jp/crds/sympo/JSAI2025_aikyosei/index.html

KS-23 人工知能とコンペティション

5月30日(金) 9:00~10:40

H会場

企画オーガナイザ

  • 石原 祥太郎(株式会社日本経済新聞社)
  • 原田 慧(電気通信大学)

概要

人工知能分野の活性化への貢献を目指し、人工知能学会企画委員の新しい取り組みとして、人工知能分野の発展に寄与すると考えられるコンペティションの開催を経済面・広報面で支援する制度を2023年4月に開始しました。本企画セッションでは、2024年度に本制度で採択した2つのコンペティションの主催者に、成果をご発表いただきます。更に人工知能分野におけるコンペティションの最新の話題として、2024年度に開催された国際人工知能オリンピックと国際学会併設コンペの参加者にもご登壇いただきます。

アジェンダ

1. オープニング「人工知能学会コンペティション開催支援制度について」 (5 分)
人工知能学会企画委員 (コンペティション担当)

2. 講演 (2024年度採択コンペティション①)「全国中高生AI・DS探究コンペティション2024」(25 分)
林 宏樹 (兵庫県立大学/雲雀丘学園中学校・高等学校)

3. 講演 (2024年度採択コンペティション②)「サッカー軌道予測」 (25 分)
秋山 英久 (岡山理科大学)

4. 講演 「第1回国際人工知能オリンピック参加報告」 (20 分)
越智 優真,吉岡 恵吾 (第1回日本代表)

5. 講演 「RecSys Challenge 2024 優勝報告」 (20 分)
村上 直輝 (株式会社ディー・エヌ・エー)

6. クロージング (5 分)
人工知能学会企画委員 (コンペティション担当)

詳細な内容

https://www.ai-gakkai.or.jp/competition-convening-support-jsai2025

KS-24 AIエージェントと資産運用の未来

5月30日(金) 12:00~13:40

H会場

企画オーガナイザ

  • 和泉 潔(東京大学)
  • 村山 友理(東京大学)
  • 朴 哲(野村ホールディングス株式会社)

概要

AIエージェントが資産運用業界に与える利便性と課題について実践的な事例を交えつつ分析し、これからAIエージェントをどのように活用していくべきか探求する。

アジェンダ

- 趣旨説明(5分):和泉 潔(東京大学)
- 「生成AIが資産運用を変える」(30分):鹿子木 亨紀(ニッセイアセットマネジメント株式会社)
- 「LLMsのバイアスとAIトレードが金融市場に与える影響」(15分):中川 慧(大阪公立大学)
- 「AIエクイティ投資支援」(15分):朴 哲(野村ホールディングス株式会社)
- 「株式レーティングのためのエージェント協調型LLMフレームワークの提案」(15分):梶本 敬太、村山 友理(東京大学)
- パネルディスカッション(20分):鹿子木 亨紀、中川 慧、向井 忠志(野村ホールディングス株式会社) 

KS-25 人工知能領域におけるジェンダーギャップを考える

5月30日(金) 14:00~15:40

H会場

企画オーガナイザ

  • 葛木 美紀(Google Cloud Japan)
  • 曲沼 宏美(株式会社インテージ)

概要

人工知能分野で女性比率が低く、女性のロールモデルがない状況です。この問題を改善するためにどうすれば良いかディスカッションし、キャリアを目指す女性に向けたメッセージを配信します。

アジェンダ

* 司会挨拶・趣旨説明 (5分)
* イントロダクション (10分)
* パネルディスカッション(30分)
* 休憩(5分)+設営バッファ(5分)
* ディスカッション/ワークショップ(30分)
* まとめとメッセージ(15分)
* Q&A/意見交換(5分)

詳細な内容

https://women-ml.connpass.com/event/348673

KS-26 万博関連企画:万博関連セッション招待講演:Shane Gu 氏

5月28日(水) 13:40~15:20

C会場

概要

人工知能学会に新たに設立された「未来世代学会タスクフォース」の「2025年大阪・関西万博との連携企画」として、招待講演を実施する。

アジェンダ

趣旨説明(10分)
招待講演(60分)

KS-27 万博関連企画:中高等学校におけるAI教育・DS教育の現状と今後の展開

5月28日(水) 15:40~17:20

C会場

企画オーガナイザ

  • 笹嶋 宗彦(兵庫県立大学)
  • 林 宏樹(兵庫県立大学/雲雀丘学園中学校・高等学校)

概要

少子高齢化が進む我が国で,未来を担う若者の教育は重要です.特にAIと共生する社会を生きる今の若者たちにとっては,AIやその基盤となる数理・データサイエンスについて,どのような教育が行われているのか,どのように学ぶべきなのかということが重要であり,大きな課題でもあります.本セッションでは,人工知能学会,日本統計学会が公認し兵庫県立大学が主催しております「全国中高生AI・DS探究コンペティション」の優秀作品を紹介し,参加者の皆様と,中高生向けのAI教育はどのようにあるべきかを考えるきっかけにしたいと考えています.

アジェンダ

「全国中高生AI・DS探究コンペティション」の説明(5分)優秀作品紹介1(15分)優秀作品紹介2(15分)優秀作品紹介3(15分)優秀作品紹介2(15分)パネルディスカッション(35分),計100分

詳細な内容

https://ds-education.com/data-science-event/1161/

KS-28 万博関連企画:人文社会科学とAIの融合研究

5月29日(木) 13:40~15:20

C会場

企画オーガナイザ

  • 紺野 剛史(富士通株式会社)
  • 白石 壮大(富士通株式会社)

概要

AIは社会の様々な領域で変革をもたらしている。しかし、AIだけでは社会課題の解決が難しいケースもあり、人文社会科学の知見を融合する研究が進められている。具体的には、心理学、倫理学、社会学などの知見をAIと融合することで、社会課題の複雑な構造を解き明かし、人間中心のAI社会の実現を目指している。本セッションでは、先進的な融合研究を行っている研究員を招き、最新事例について報告を行う。

アジェンダ

はじめに(10分)、招待講演1(20分)、招待講演2(20分)、招待講演3(20分)、パネルディスカッション(30分)

KS-29 万博関連企画:AIを活用した教育の未来

5月29日(木) 15:40~17:20

C会場

企画オーガナイザ

  • 神崎 宣次(南山大学)
  • 村上 正行(大阪大学)
  • 岸本 充生(大阪大学)

概要

オーガナイザーたちはRISTEXのプロジェクトでEdTechのELSIの問題に取り組んできた。今回の企画セッションでは、AIを活用したこれからの教育の可能性をテーマとする。
SIP「ポストコロナ時代の学び方・働き方を実現するプラットフォームの構築」のサブ課題A”「新たな『学び』」のデザイン開発”に採択されている2つの研究課題のゲスト講師による具体的なシステム開発についての招待講演の後、プロジェクトからの登壇者が関連するELSI事例及び論点を提示し、最後にフロアからの質疑を含めたパネルディスカッションを行う。

アジェンダ

招待講演1  デジタルツイン「オープン知識・学習者モデル(OKLM)」の開発についての講演(緒方広明 京都大学 30分)
招待講演2 デジタル・シティズンシップ・シティの構築に必要なAI学習支援プログラムの開発についての講演 (草原和博 広島大学 30分)
報告 AIを活用したEdTechのELSI事例および論点についての報告(岸本充生 大阪大学 10分)
パネルディスカッション(30分)

詳細な内容

https://elsi.osaka-u.ac.jp/research/1827

KS-30 万博関連セッション招待講演:中島さち子氏

5月29日(木) 17:40~19:20

C会場

概要

人工知能学会に新たに設立された「未来世代学会タスクフォース」の「2025年大阪・関西万博との連携企画」として、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー(「いのちを高める」)である中島さち子氏を招いた招待講演を実施する。
【講演タイトル】
AI と共にいのちを高める〜 創造性の民主化時代の Playful STEAM 〜
【講演概要】AIがどんどん成長する激動の時代において、人間の五感や身体性の価値が逆に高まっています。AIと共に、どのようにプレイフルな未来を作れるのか・・・
文系・理系やさまざまな立場・特性の違いなどをこえて、協奏していくことが求められる今、場やコミュニティの作り方なども重要になります。
本講演では、具体的な楽しい AI の遊びやAIの活用事例などを紹介しつつ、どんな場や人材育成の機会があると良いか、
これから求められる力はどのようなものか、デジタルとアナログの協奏などについて、紹介とともに問いかけていきます。

アジェンダ

趣旨説明(10分)
招待講演(60分)

KS-31 万博関連企画:人狼知能コンテスト2025春季国内大会自然言語部門

5月30日(金) 9:00~10:40

C会場

企画オーガナイザ

  • 狩野 芳伸(静岡大学)
  • 片上 大輔(東京工芸大学)
  • アランニャ クラウス(筑波大学)
  • 伊藤 毅志(電気通信大学)
  • 稲葉 通将(電気通信大学)
  • 大澤 博隆(慶應義塾大学)
  • 大槻 恭士(山形大学)
  • 鳥海 不二夫(東京大学)
  • 原田 慧(電気通信大学)

概要

生成AIの爆発的な普及に伴い自然言語の生成や対話システムの性能も飛躍的に向上しました。現在の人工知能技術は人狼をプレイできるレベルなのか、嘘をつく・嘘つきを見抜く・説得するといったことが可能なのか、未知の研究要素が多々あり、人狼知能の研究開発
とその対戦分析により人工知能技術の進歩に大きく貢献すると期待されます。
今回から、従来の5人村を13人村(13プレイヤーでの対戦)に拡張し、はるか
に複雑な会話と戦略が必要になるより挑戦的なコンテストに進化します。

アジェンダ

会話ゲーム「人狼」を日本語で自動プレイする「人狼知能大会自然言語部
門」を事前に実施し、その概要と結果を説明(狩野芳伸・静岡大学、20分)、各参加
チームから手法の説明(未定・30分)、人間との対戦を含めたデモンストレーション
(20分)、セッション参加者を交えた現在と今後についてのディスカッション(30分
)を予定。

詳細な内容

https://sites.google.com/view/aiwolfdial2025spring

KS-32 万博関連企画:ドメイン特化生成AIの共創・協調に向けて

5月30日(金) 12:00~13:40

C会場

企画オーガナイザ

  • 是津 耕司(情報通信研究機構)
  • 黒川 茂莉(KDDI総合研究所)

概要

生成AIの目覚ましい成功の一方で、Web等のオープンなデータは早晩学習しつくされると言われており、今後はクローズドなデータに学習のフロンティアが移ると想定される。様々な組織・デバイスに散在するデータ・計算資源を安全・効率的に活用し、各ドメインでの共通課題に特化した生成AIを共創・協調する新たな研究分野の概要を示すとともに、その社会実証に向けた取り組みを紹介しつつ、開発者、サービス事業者、利用者などの目線で議論する。

アジェンダ

・オープニング(5分)
・講演1: AIモデルの共創・協調の意義、現在地(仮題)(10分)
・講演2: AIモデルの共創・協調に向けた技術的アプローチ(仮題)(10分)
・講演3: AIモデル共創フレームワーク(仮題)(10分)
・講演4: スマートモビリティ/スマートシティでの応用例(仮題)(15分)
・パネルディスカッション(45分)
・クロージング(5分)

詳細な内容

https://www.optai-secdata.org/2025/05/27/jsai2025ks/

KS-33 AI時代の“学び”と“遊び”を再発明する ~ コミュニティを基盤に『態度』を育む方法論

5月30日(金) 14:00~15:40

C会場

企画オーガナイザ

  • 沼田 哲史(大阪電気通信大学/一般社団法人情報科学技術協会)
  • 林 和弘(文部科学省科学技術・学術政策研究所/一般社団法人情報科学技術協会)
  • 清田 陽司(麗澤大学/一般社団法人情報科学技術協会)

概要

AI時代の知識やスキル習得はAIツールが強力に支援します。だからこそ、人間の「態度」とコミュニティが鍵となります。本セッションはEXPO 2025が掲げる課題のひとつである「学びと遊び」を意識し、「遊びながら学ぶ」学習法やコミュニティ・オブ・プラクティスの遊び要素に注目します。2024年に発足したINFOSTA AI利活用研究会の議論を基に、多様な専門家とAI時代の学習・教育・遊びを再発明します。

アジェンダ

● オープニング(10分)
 ・趣旨を説明
● 招待講演(40分)
 ・「遊びながら学ぶ」AI活用やコミュニティ・オブ・プラクティスにおける遊びとAIの相乗効果を紹介する。
● パネルディスカッション(40分)
 ・AI時代に求められる「態度」や主体的な活用、コミュニティ形成、ゲーミフィケーションなどを、様々な実例を挙げながら議論する。
● 質疑応答(10分)
・ 学びと遊び、コミュニティ・オブ・プラクティス、態度形成、生成AI、ゲーミフィケーションが主なキーワード
・ 社会実装や教育への影響、ツールへの依存を越えた学習イノベーションなど、学術的・社会的意義のある企画

詳細な内容

https://infosta-aisg.github.io/jsai2025-ks/