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1B4 「学会コラボセッションS3「人間の知性と機械の知性の接点」」

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05月30日(Sat) 15:20~17:00 B会場(4F南/5F南-講堂)

認知科学とAIの再会 ―認知科学会とのコラボレーションセッション―

S3: 人間の知性と機械の知性の接点:認知科学と人工知能のReunionへ向けて

オーガナイザ:鈴木 宏昭氏(青学大),大森 隆司氏(玉川大)

1970年代に情報という概念の普及により知性への新たなアプローチが可能になり,この流れの中で認知科学,人工知能という二卵性の双子が生まれた.知識とその表現,利用という共通のテーマの下で両者は緊密な連携の下に研究を展開した.その後,ニューラルネット,第5世代という大きな展開を経て,残念ながらこの連携は徐々に弱まってきたように思われる.しかしながら両者の分離と展開には共通する2つの要因が関係している.1つは生物指向という要因であり,脳の構造,身体,運動など取り込み,知性の新しい姿を描き出すことを促した.この指向は認知科学においては,認知神経科学,身体性認知科学,進化心理学との連携を促し,人工知能においてはニューラルネット,GA, GP, バイオコンピューティング,ロボティクスの発展につながった.もう1つは関係・社会指向である.これは個体の知性を論じるのではなく,他者,社会,人工物との相互関係の中で知性を捉え直そうという動きである.この指向は,認知科学においては共同認知,状況論,インタフェース研究を生み出し,人工知能においてはネットワークから得られるビッグデータを利用するための統計的学習理論の発展,ナレッジ・マネージメント, 人口市場,サービス工学など社会への展開などである.このオーガナイズドセッションでは,まず認知科学とAIの展開が生み出す新たな研究課題についての報告と提案を行う.次に生物指向,関係・社会指向を代表する認知科学者が人間,社会の研究の意義と今後の展開,そして人工知能との関連についての報告を行う.その上でこれからの探究すべき知性の姿のスケッチを提示し,参加者とのディスカッションを行う.

  • 講演1:認知科学とAIの展開が生み出す新たな研究課題 鈴木 宏昭氏(青山学院大学教育人間科学部)
  • 講演2:サービスとビッグデータの認知科学 橋田 浩一氏(東京大学大学院情報理工学系研究科)
  • 講演3:乳児研究と「教えること」の起源 開 一夫氏(東京大学大学院総合文化研究科・広域システム科学系)

※ディスカッサント:堀 浩一氏(東京大学工学系研究科),山川 宏氏(Dwango)



発表一覧

時間 15:20~15:35
題目 1B4-CS-1 趣旨説明と認知科学とAIの展開が生み出す新たな研究課題
著者 鈴木 宏昭(青山学院大学教育人間科学部)
論文 PDFファイル

時間 15:35~16:00
題目 1B4-CS-2 サービスとビッグデータの認知科学
著者 橋田 浩一(東京大学大学院情報理工学系研究科)
論文 PDFファイル

時間 16:00~16:25
題目 1B4-CS-3 乳児研究と「教えること」の起源
著者 開 一夫(東京大学)
論文 PDFファイル

時間 16:25~16:35
題目 堀 浩一 氏からのコメント
著者 堀 浩一(東京大学 大学院工学系研究科)

時間 16:35~16:45
題目 山川 宏 氏からのコメント
著者 山川 宏(株式会社ドワンゴ人工知能研究所)

時間 16:45~17:00
題目 全体討論
著者