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3A3-09 大規模マルチエージェント交通シミュレーションのための運転者のモデル化手法の提案

6月13日(金) 13:00〜16:40 A会場
OS「次世代知的交通システムにおけるAI」

演題番号3A3-09
題目大規模マルチエージェント交通シミュレーションのための運転者のモデル化手法の提案
著者田中 祐介 (京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻)
中島 悠 (京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻)
服部 宏充 (京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻)
石田 亨 (京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻,情報通信研究機構)
時間6月13日(金) 15:40〜16:00
概要交通問題は,多数の運転者の振る舞いの集積により,多様な状況が生みだされる複雑な問題である.この問題に対して,個々の運転者を,エージェントとして独立した意思決定主体として定義し,エージェント間の相互作用によって交通状況を再現できるマルチエージェントシステムの適用が有望である.既存のマルチエージェント交通シミュレーションの多くはマクロ的な視点によるアプローチであり,ここでの各運転者のモデルは,統計量などに基づいた均質なモデルが仮定される事が多い.既存のアプローチでは,交通ルールなどの社会的な制約が変化した場合の個々の運転者の振る舞いの変化を分析することが困難であり,また運転者の多様な運転特性は,交通現象の詳細な分析のために無視できない.例えば,高齢の運転者が増加した状況で起こる交通現象を分析するには,個々の運転操作のモデル化が必要である.筆者らは,統計量に基づくモデル化ではなく,環境に対する振る舞いをモデル化するアプローチを採り,本論文では,個々の運転者のモデル化手法を提案する.本手法は,3Dドライビングシミュレータ上での仮想道路の走行を通して被験者の運転操作ログを取得し,またインタビューにより,道路環境と運転操作の因果関係を明らかにし,操作ルールを生成する.運転操作ログ,および操作ルールをもとに仮説推論を行い,個々の運転者モデルを獲得する.本論文では,若齢の運転者と高齢の運転者からデータを取得し,運転モデルの構築を試みる.
論文PDFファイル

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