メンタリングセッション


修士課程/博士課程の学生や大学・企業の若手研究者を主な対象として,招待講演と学生企画からなるメンタリングセッションを開催します.今年度は『研究の価値・意義の再考』をテーマとし,若手研究者をエンカレッジするための二件の招待講演(各30分程度),および,学生 PC 委員が企画運営する学生企画内でパネルディスカッションを行ないます.また,学生企画後には参加者同士の交流会も予定しております.開催日時・会場・参加申し込み方法等の詳細は当ホームページで随時お知らせしていきます.招待講演,学生企画ともに,若手研究者に限らず,御興味のある方はどなたでも御参加頂けます.多くの皆様の御参加をお待ちしております.

 

招待講演1

  • 演 題:研究と社会の間に何があるか
  • 講演者:武田 英明 氏(国立情報学研究所・教授/総合研究大学院大学・教授/特定非営利活動法人リンクト・オープン・データ・イニシアティブ・理事長)
  • 概 要:研究者として研究を続けることは自己のためであり,ミッションであり,仕事である.では研究者は研究だけをしていればよいのだろうか.研究者は社会に支えられており,社会とまったく無縁というわけにはいかないだろう.研究者と社会の接点は様々な可能性がある.私は近年,縁あって研究の社会普及を目指した NPO の活動やニコニコ学会参加といった形で社会との接点をつくってきた.本講演ではこの私のささやかな経験を紹介し,研究者と社会との関わりについて議論したい.

 

招待講演2

  • 演 題:大規模並列計算における計算機科学
  • 講演者:石野 明 氏(グーグル株式会社 ソフトウェアエンジニア)
  • 概 要:MapReduceをはじめとする大規模並列計算の利用により,大量のデータセットを並列に処理することが可能である.それにより,非常に大規模なデータ解析に基づくブレークスルーがさまざまな分野で起こっている.それでは,充分なCPUとメモリといったリソースを使用することが可能であれば,どのような規模の問題も解くことが可能なのであろうか.実際には,現実的なリソースと時間的な制約のもとでは,それでもなお解くことの難しい問題が存在する.本講演では,そういった問題に対する計算機科学の研究成果の例を紹介したい.

 

学生企画

招待講演後,両御講演者をお招きし,『研究の価値・意義の再考』に関連するテーマでパネルディスカッションを行ないます.詳細は学生企画のページを御覧下さい.