研究のツールボックス

人工知能学会学会誌のシリーズ特集「研究のツールボックス」のサポートページです.研究・開発に役立つオープンソースソフトを紹介しています.

- 研究のツールボックス (5)

vol.22 no.1 (2007年1月掲載)

- オープンソースのMind Mapping Software,FreeMindを使い思考を可視化する

藤本 一男

FreeMindはアイデアや議論などを整理して可視化する手段として考案されたマインドマップを描くためのツールです. マインドマップは,研究や開発をグループで行うときに議論の流れをも表した議事録を作成したり,ブレイン・ストーミングによっ てアイデアを練ったりする場合に利用できます. また,個人で,論文の論旨や,企画書の流れを整理したり,自身のアイデアを見直す場合にも利用できます. このような,いわゆるリテラシーは,知的生産の鍵といってもよく, FreeMindは,このリテラシーを向上させるために役立つでしょう.

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関連リンク

- 今すぐ使える並列処理 ー GXP と Ibis による並列プログラミング

横山 大作

GXPは複数の計算機を利用する分散環境の管理を利用でき, Ibisは決定木のような分割統治型のアルゴリズムの分散環境での実装を容易にします. ネットワーク・エージェントや分散データマイニングなど,分散環境に実装される人工知能技術があります. 一方,社会の情報化に伴い処理すべきデータ量は日々増加しています. これらのことから,分散,クラスタ,並列,グリッドなどの技術はより重要になるでしょう. だが,汎用的なAPIを用いて分散環境にアルゴリズムを実装する場合,通信や排他制御など細部まで意識する必要があり,分散・並列の非専門家 には困難を伴います. そこで,GXPやIbisは問題を限定することで,より容易に分散環境を利用できるようにするものです.

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サンプル等

  • 記事中のサンプルファイル (tar+gz)

関連リンク

- 統計解析環境Rのゲノム解析向けライブラリ集 Bioconductor

二階堂 愛

BioConductorは,本シリーズ特集の第2回で紹介した統計処理ソフトR上で,バイオ関連データを扱うためのパッケージです. ヒトの全ゲノムDNA配列の読み取りが終わり,これらのDNA中の遺伝子の働きの研究が盛んに行われています. 生体内でどのような遺伝子がどれくらい働いているかを調べる方法としてマイクロアレイ解析があります. この解析には,機械学習の手法が利用されており,人工知能とバイオの関連は今後とも密接になるでしょう. また,遺伝子の機能などを,オントロジーとして体系化する試みもあり,BioConductorはこうしたオンロジーを扱うこともできます.

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- 数式処理ソフトウェア Maxima

中川 義行

Maximaは,MACSYMAプロジェクトの成果から派生した数式処理ソフトです. 人類最初の人工知能ソフト Logic Theorist が数学原論の証明を扱ったように,数式の証明や展開と人工知能との関連は深いです. また,言うまでもなく,人工知能などの計算機科学は,数学をその基礎にもっています. そのため,研究・開発の過程で,数式の変換や,方程式を解くといった作業が必要になります. 数式処理ソフトは,簡単なものは全体の計算に,複雑なものでも部分的に適用したりとか,検算に用いたりといった目的に便利に利用できます.

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