招待講演1:小田悠介 氏(国立情報学研究所大規模言語モデル研究開発センター 特任准教授)

日時
12月1日(月)13:55~14:45
場所
協生館2F 藤原洋記念ホール
タイトル
NIIにおける大規模言語モデル構築事業の現在地
概要
国立情報学研究所 (NII) では2023年より日本語大規模言語モデルを構築するための取り組みが行われています。NIIが主宰するオンラインコミュニティ「LLM-jp」とNIIのLLM専門部署である「大規模言語モデル研究開発センター」を中心として、これまでに3度の大きなモデルリリースを行い、現在も次期バージョンのモデルを構築中です。モデル構築事業に付随する大規模コーパスの構築、事前学習・事後学習・モデル評価や安全性に関する知見の蓄積や、関連する学術研究についても一体的に行っています。本講演では、これらの事業の現時点までの俯瞰や取り組みの紹介、および今後の展望について紹介します。
略歴
2015年奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)情報科学研究科博士前期課程終了、修士(工学)。2017年情報通信研究機構、2018年Google合同会社、2020年東北大学、2023年NAISTを経て現職。NAIST客員助教、理化学研究所客員研究員を兼任、また2020年より企業での研究開発責任者も兼任。専門は機械翻訳、音声翻訳、大規模言語モデル、ソフトウェア工学等。
招待講演2:安宅和人 氏(慶應義塾大学環境情報学部 教授/LINEヤフー株式会社 シニアストラテジスト/一般社団法人残すに値する未来 代表理事)

日時
12月2日(火)17:10~18:00
場所
協生館2F 藤原洋記念ホール
タイトル
残すに値する未来を考える
略歴
マッキンゼーにて11年間、多岐にわたる分野で商品・事業開発やブランド再生に携わった後、2008年よりヤフーへ。2012年から10年間CSO(Chief Strategy Officer)を務め、2022年よりZホールディングス(現LINEヤフー)にてシニアストラテジスト(現兼務)。2016年より慶應義塾SFCで教え、2018年秋より現職。
データサイエンティスト協会 設立理事・スキル定義委員長。経済産業省「新産業構造ビジョン」、内閣府/CSTI「AI産業化ロードマップ」「大学ファンド構想」、デジタル防災未来構想、数理・データサイエンス・AI教育モデルカリキュラムおよびプログラム認定制度、知的財産戦略ビジョンの策定など、科学技術およびデータ・AIをめぐる多様な政策形成に関わる。
都市集中しかないかのように見える未来に対し、知恵と技術を活かし、自然と人が共存するもう一つの未来の創造を目指して、2017年に構想づくりを始動。以降、専門家・地域実践者とともに課題の構造的な見極めの上、構想を深め、実装に向けた検討、取り組みを重ねている。
東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻修士課程修了。イェール大学脳神経科学Ph.D.。著書に『イシューからはじめよ』、『シン・ニホン』、近刊に『「風の谷」という希望』など。
