第23回ことば工学研究会の様子

日時: 2006年 8月 5日(土)
場所: 神奈川大学 横浜キャンパス23号館 209教室
天候: とっても晴

テーマ: ことばによる表現の可能性


東京は...というかその日は各地でこの夏最高の気温を示していました。 白楽から歩いていての体感は、朝9時過ぎですが、30度は軽く越していました。 その暑い中、研究会は行われました。 数少ない発表でしたが、議論は充実していたと思います。確かに、 前回のように発表が多いのも活気があっていいのですが、時間をどうも気にし過ぎて.....
さて、以下に写真を掲載します。いつものように、 絵をクリックすると大きな絵が得られます。


8/ 5 2006
原田氏による「環境要因下の複雑さ・新しさ・不調和さの大脳皮質活動における可交換性についての検討」
毎回少しずつ色々な結果が出てきていて面白くなっています。 「ずれ」に対応する人間の脳の面白さというか.... 現在、4文字ですが、もっと文字数が多いとどれくらい負荷が増えるか?? 処理の仕方が変わるのか?? 楽しみです
阿部氏による「言語統計解析を用いた記憶連想と比喩表現生成過程の検討」
比喩をコンピュータで自動生成させようという試みです。全く人手を入れずに、 完全自動を目指しています。辞書的意味も入れずに、 全て確率だけでというアプローチです。まだ、ちょっと難しいかなという感じでしたが、 色々条件を入れていくとそれなりに生成出来るのかもという期待は持てました。 実は、それ以上に驚いたのは、文系の学生がメタファを知らないということでしたが.... これは余談
庄司氏による「ぷらしゅう: 日記による「気づき」を用いて創造的な意思決定を促すシステム」
学生が就職活動の時に日記を書き、それにより、自分が実は何を探しているのか、 求めているのかがわかるシステムの提案です。 インタフェースとかこれからみたいですが、なかなか面白そうです。
柏野氏による「国語辞典における多義語の意味区分の比較」
まず、感想!! 辞書って奥が深い..... というか、編者の思想が入るのが当然ですが、 ここまでとは。 基本的に紙の辞書ですから、コンピュータの使用は考えていないのですが、 これからは、コンピュータでの使用も視野にいれた辞書も必要かとも感じました。 ただ、例文の引用で著作権の話がでていましたが、 学術的なことに使えないとなると厳しいですね。なんとか柔軟に... というのが、 率直な意見です
復活 B級機関!!
省資源型 B級機関 として復活しました。紙を吐き出しているようには見えますが、 実は、ちょっと凝った細工がなされています。 音をこのページで出せないのが少し残念ですが
座談会: ことば工学のこれまで〜これから
そのうち、時間があれば、まとめますが、なんとなく、 ディープな話題は懇親会へという感じでもありました。