第12回ことば工学研究会の様子

日時: 2002年 12月20(金)〜21日(土)
場所: 同志社大学今出川キャンパス 博遠館 H211 教室

テーマ: ことばと身体性


2002年最後の研究会です。テーマは、「ことばと身体性」でした。 今回も興味深い講演が揃っていたと思います。二日目は雨が降ったりして、 余り気候には恵まれませんでしたが、活溌な議論がなされたと思います。 幹事の想像以上に、身体性に興味を持っている方が多かったので、 定期的にこのテーマで研究会を開催してみようかと思ってもいます。
では、以下の絵で当日の雰囲気を楽しんで下さい。
絵をクリックすると大きな絵が得られます。


12/20 2002
笠原氏による「常識概念体系のための基本語彙の選定」
概念ベース拡張の前に、何が基本語彙であるかの提案です。
庄司氏による「コンセプト精緻化におけることば情報の役割」
素人を納得させるには、コメントのような「ことば情報」が不可欠であるという話でした。
会場風景
矢内氏による「五十音配列と携帯端末向けひらがな文字列入力操作の効率の関係」
携帯電話のキー配列によるキー入力速度の違いなど、興味深い話でした。
そして、食べもん屋 かんから 室町店で、お決まりの(?)懇親会です。
ざっと、こんな感じでした。 くつろぐ主査
幹事たちです
12/21 2002
最近は、板書を写すのも楽チンですね 鍋島氏による「メタファーの身体的基盤について」
レイコフ流のメタファーに足りないものを補うと.....
緒方氏による「Perspectival InvarianceとCognitive Invariance: Dynamic Coginitive Semanticsの観点から」
視点が変わると論理記述が変わってしまうのをフォーカストレースに注目して、 同じ記述になるように変換するという話でした。 動くものが出来ると面白いねって話にこの発表のあとなっていました。
青山氏による「帰納的学習を用いた言語行動変換規則獲得手法における指示命令文に対する適応能力の評価」
ロボットに言語獲得能力を与えるという話です。
招待講演: 菅原氏による「身体による相互行為への投錨: 会話テキストの<わからなさ>をめぐって」
本当に、見ぶりは会話の90%を占めているであろうかへの実験結果です。ずっと少いが答えですが、 会話の解析はなかなか面白かったと思います。見ぶり以上に人間関係がニジミ出ていたような気もしますが... このあと、会話についてあれこれ考えてしまう人もいたのではないでしょうか?