基調講演:
議論:
創作や鑑賞の過程は認知科学の解明の重要な対象である。これは、 創作や鑑賞が人の生活の重要な一部であるからだけではない。 創作や鑑賞という文化的な活動にこそ人の認知の本質があると考えられるからだ。 このワークショップでは創作や鑑賞のさまざまな理論がどのような性格を持っているのかを根本に戻って検討し、 今後の創作や鑑賞の理論の発展を見通すことを試みる。 狭い意味での認知過程に限らず、広い視野の中で理論を検討していくことを狙っているが、 当面、作品鑑賞における主体的な関わりに焦点を充て、理論的な検討を進めたい。 より具体的には、文学作品や映像作品の鑑賞における、「勝手読み」 の過程を中心にして、さまざまな側面から理論的な検討を行っていく。