若原 基, ジェプカ・ラファウ, 荒木 健治 (北海道大学 大学院情報科学研究科)
本研究では、 人間が一般に用いる非同期型のチャットシステムに対応した雑談システムの有効性を検証する。 人間の日常会話では、従来の同期型雑談システムと異なり、一方的な発話の継続や、 あえて返答を行わない沈黙の継続などが存在している。 人間の発話から言語獲得を行う雑談システムにおいては、 このような非同期的インタラクションが有効に働くと考えられる。 そこで、人間の発話から言語獲得を行う雑談システムを、 同期型と非同期型の二通り実装し、 人間との自由対話における比較実験を行った。その結果を元に、 将来の雑談システムの言語獲得可能性を議論する。