【講演概要】

Broadbentの健康概念を巡る議論とその評価

宇野 佑 (言語聴覚士)



本発表では、健康に関する哲学者達の議論を検討する。健康とは何かに関する現代の論争は1948年のWHO憲章に端を発する。憲章では健康を「完全な身体的、精神的および社会的ウェルビーイング(well-being)の状態であり、単に疾病(disease)または虚弱(infirmity)が存在しないことではない」(WHO, 1948)と定義している。このWHOの定義に対して、健康を人生全体の善と同じものと見做しているのではないかといった批判が当初から見られた。