【講演概要】

動きとことばとデザイン

寺山 祐策、加藤 賢策、杉本 秀樹 (武蔵野美術大学)



本発表は武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科で近年取り組んでいる「動きとデザイ ン」の新しい意味を探る試みの中から、特にことばを中心としたものをまとめたもの である。寺山ゼミでの学生の試みと本年7月、カーネギーメロン大学の石崎氏がムサ ビで1週間行ったキネティックタイポグラフィの特別授業での試みも含めて発表する 。
ここでは文字が動くことによって新しい意味がどのように現われてくるか、あるいは 声やワープロ、手書きなど書き手の行為と連動した時のことばの現われの関係、また 人間が環境のなかを動き回ることによって得られることばの世界とはどのようなもの かなどがテーマとなっている。 言葉と動きの問題ではいわゆるアニメーションのように言葉が動くことばかりに注意 が向けられるが、身体との双方向性や、環境を動き回るといったダイナミズムも含め て生態学的な動きとことばとデザインの問題を考えてみたいと思っている。