谷田 泰郎 (ことのは研究所)
そもそも、人間の価値観をタグにするような研究は世の中に多く存在する。 価値観に関しては本質的な問題であるが、 アンケート調査などで価値観タグを顧客に付与しても、多くの場合、 何の根拠もないと言われてしまい、その妥当性を論理的に証明することは困難である。 筆者もアンケート調査などで取得した価値観のタグと顧客の行動データとの関係性を定量モデルにしてビジネスに活用するような取り組みをしてきた。 その中で、Twitterの書き込みデータと価値観アンケートを紐づけ、 言葉から価値観を推定するというような取り組みがあった。 何らかの観測値から価値観というハブを通して、 消費行動を予測していくというマーケティング分野の取り組みである。 そのように、これまでは、言葉から価値観を推定するという方向で考えていたが、 本稿では、価値観で言葉を分類するという逆方向の取り組みについて検討する。