○高橋 利孔 (公立はこだて未来大学)
本来、物語論における時間とは、単一次元における時間変化として取り扱われてきた.特に、物語言説では物語の時間と語り手の時間は異なっており、両者を比較することで、持続や頻度、語りの時間といった時間関係を示した.しかし、語り手の視点により語りの時間は異なるため、解釈によっては物語言説が一意に決定できない。そこで本稿では、物語における時間と語りに対する解釈を、量子力学における多次元時間の概念を導入することで時間を3次元に分割し、より解釈性を向上することを目的とする.大規模言語モデルを用いて時間を3次元に分割してうえで、言説分析を行い手法の妥当性を検証する.