鈴木 雅実 (KDDI研究所)
現在の俳句のルーツでもある連歌・俳諧(または連句) の持つコラボレーションによる創作という形態は, 世界的にもユニークな文芸であり,様々な仕掛けが成立に潜んでいる。 従来はリアルな座を共有する連衆(参加者)だけのものであった作品が, ソーシャルメディアの発達により, 当事者以外の目にも触れるとともに関心が伝播するような状況となってきた。 また,テキストに限らず,絵画作品などに俳句や短歌などを組合せる複合作品 (伝統的には俳画など)も,デジタルメディアを利用した形での創作と共有が進んでいる。 今回のワークショップでは,このような情報メディア環境の変化の側面に焦点を当てながら, コンテンツ創造におけるコラボレーションを廻る諸相について考察・討論する。