【講演概要】

俳句を用いた天気予報表現法

○鈴木 奈々、天沼 博、松澤 和光 (神奈川大学 工学部 電子情報フロンティア学科)



簡潔で分かり易くそこそこ詳しい天気予報が誰からも求められている。 簡潔に表現できるものといえば、日本古来からある「俳句」が思いつく。俳句は5・7・ 5の音節からなる定型詩で、世界最短の詩と言われる。また、必ず「季語」 という季節を感じさせる言葉が用いられるのが特徴である。 季語には「時候」「天文」「地理」「人事」「忌日」「行事」「動物」「植物」「食物」 の9分野がある。この中の「天文」という分野は気象に関する季語が集められている。 このことから、季語を「天文」に限定することで俳句は天気予報を簡潔に表現するのに適しているのではないかと考えた。 そこで、予報データを自動変換して、俳句という17音の中で天気予報を表現する方法を提案する。 俳句ならば、5・7・5の17音でその日の天気予報を簡潔に表現できるのに加え、 リズムがあるので覚えやすく印象に残りやすいと思われる。