○清水 由美子 (武蔵工業大学環境情報学部)、赤間啓之 (東京工業大学大学院社会理工学研究科)
携帯電話の絵文字のような思考伝達手段としても用いられるイメージ情報を対象に、 図と指示対象の関係における分かりやすさを、実験により求める評定値を基に見出していく。 図が具象物であるものの指示対象を図との関係から30種類に分類し、 それぞれの結びつきの難易の評定値平均を比較した。 この結果、カテゴリ概念を利用したものの中では指示対象が図の上位概念の場合、 また「行為」関係では図が指示対象の“道具”であるような、 身体との関係性の強いものが強固な結びつき方をすることが分かった。 隣接性の利用では「部分・全体」「内容物」関係にあるものが分かりやすかった。 言語とは違う、イメージ情報に特有の性質が分かりやすさに及ぼす影響が注目される。