○清水 俊希、角 薫 (公立 はこだて未来大学)
ボールゲームにおける状況判断力は、 基本的なパスやシュートといったスキルと比べて取得が難しいとされている。 本研究ではバスケットボールを対象に、 一人称視点の映像を用いてプレーヤー目線の映像を表示し、 実際のスポーツの動作をしてもらい追体験することで感覚を掴んでもらうようなシステムの開発をし、 ユーザの状況判断力を向上させることを目指したす。 本研究では主に「ボールをもらうための動き方がわからない」 という状況を学習してもらうことに焦点を当てる。 最初に、三人称視点の映像でボールのもらい方についての教示する。 そこではボールのもらい方を視覚的に理解できるように表示し、 失敗してしまうパターンも添えて教示する。その後、 一人称視点の映像で追体験してもらい、感覚的にも理解を促す。 被験者6名を対象に本システムを使用と使用前後に実際の体育館のプレーを行い、 評価実験を行ったところ、ボールをもらうことに関してシステム使用後の方が意識的に動くことができたという結果が得られた。