【講演概要】

オリジナルオントロジーを用いた民具のデータベース化

○佐藤 俊輔、鈴木 一弘、木下 宏揚、松澤 和光 (神奈川大学大学院 工学部研究科 電気電子情報工学専攻)



近年における情報化社会の発達により、大量の情報が電子化されている。 神奈川大学の21世紀COEプログラム「人類文化研究のための非文字資料の体系化」では、 非文字資料の共有、流通を目指している。非文字資料とは既存のメディアでは表現が困難な、 匂いや景観、感触などを指す。 そしてこれらの情報を処理するために知的処理の必要性が高まってきた。 本研究が対象とする非文字資料は民俗文化をベースとしている。 そのため同じ対象を指し示す場合でも、地域や年代によって表現に相違が生じる。 したがって、非文字資料の情報共有・情報流通には情報資源に関する情報、すなわち、 メタデータを用いた意味情報検索が求められる。本稿では民俗資料の一つである民具を例にとり、 民具データベースにオントロジーを導入することによる有効性を示していく。