筆者らの物語生成システムにおける物語内容は、 ある時点における人物等の情報を表す状態、ある状態を別の状態へ推移させる事象、 事象同士を因果関係等で結ぶ関係の３つによって構成され、 これらを利用した物語内容生成の方法は様々なレベルが存在する。 本研究で扱うのは最もミクロなレベルである状態と事象であり、 これらを相互に変換することで物語内容を生成するシステムの構築を行なってきた。 今回、772の動詞概念に対して、各動詞概念によって状態がどのように変化するかを分析し、 その分類を行った。本発表ではそれを示すとともに、 循環的に変換を繰り返す過程で物語に変化を加える方法とその結果を提示する。