○小野 淳平 (青森大学ソフトウェア情報学部)、小方 孝 (大和大学)、 青木 慎一郎 (岩手県立大学)
本稿では、ASD者の当事者研究に基づきASD者の人物情報を作成し、与えられた人物情報に基づき、その人物が特定の状況下でどのように行動するか、生成AIを使ってシミュレーションする。青木・小方・小野 (2024) は、ASD特性の発想を活用することを試みている1が、そのために、ASD者本人やその周囲の人物が、ASD特性の認知と行動理解が必要になることが考えられる。そこで、生成AIによるシミュレーションを通じて、「ASD者自身の認知と行動調整、周囲の行動理解につながる可能性」を検討する。