○小野 淳平 (青森大学/東京キャンパス)、 河合 珠空 (放送大学)、小方 孝 (岩手県立大学ソフトウェア情報学部)
本論文では、「作者」によるストーリー生成とシステムに内蔵された 「登場人物」によるストーリー 生成という双方から、 ストーリー生成を行うモデルの提案並びに、そのモデルに基づくプロトタイプを示した。 このプロトタイプでは、「登場人物」イワンを好色な人物と定義した。イワンは、 「色付け」技法を駆動し多くの性愛に関する単語をストーリーに加え、 ストーリー全体の雰囲気を好色なものに変化させることができた。しかし、 挿入された性愛に関する単語に伴う説明が長いために、 ストーリーの流れが切断されている印象を受けたため、 挿入される説明文の編集方法を検討する。 また、三人の「登場人物」による物語生成の方法も試みた。 この例では、単一の「登場人物」に よるストーリー生成と同様に、 長い説明によって性愛に関する色付けが強調されたため、 他の色付けが目立たたない結果となった。