○小方 孝 (大和大学 情報学部)、小野 淳平 (青森大学)
本稿は、日本保守党の衆議院議員島田洋一に焦点を当て、X 上でのその言説―特定個人への執拗且つ持続的なセクハラ的言説―を収集・分析し、その認知構造モデルを推測することで、政治家島田自身の危険性を批判的に検討することを直接の目標とする。 その検討は、この政党自体が現在孕んでいる危険性の認識と究明につながって行くと思われる。また本研究は、筆者の研究の文脈においては、島田の上記言説における偽情報的特 質の検討という意味で、ロシア・ウクライナ戦争を巡る「物語戦 (narrative warfare)」の研究と関連し、さらに、実在人物の調査・分析を通じた、筆者の「私・物語」における「登場人物(キャラクター)」造形の計画とも関連する。