新田 義彦 (日本大学経済学部/ALR (言語研究アソシエーション))
わずか17文字の超短文で、思念を表現せねばならない俳句は、その叙述がメタファ (隠喩) を導入せざるを得ないと言える。一方また不思議なことに、 俳句の意味解釈において、メタファという観点を利用する議論は希少である。 今回この研究会の場をお借りして、俳句におけるメタファの存在と効果について考察した結果の断片を報告したい。