【講演概要】

ゲームプレイヤーの経験どうしの相互関係に基づくグラフを用いた次展開予測手法の検討 ― カードゲームを対象に考える ―

○西山 恒暉、小方 孝 (大和大学)



オンラインゲームシーンにおける不正行為(チート)によって、 多くの プレイヤー が ゲームにネガティブな関心を持ち、その結果ゲーム業界は年間に数十億ドルの被害を受けている。 現在のチート対策プログラム (アンチチート) は 、 ゲームのプロセスを監視するものが主流であり、 チート作成者とのイタチごっこが行われている。 本研究では 、プレイヤーがチート使用に伴う不自然さを判断できると仮定し、 人間のこの認知能力をチート検出に適用することを目的とする。 本発表では、そのための最初の試みとして、プレイヤーのゲーム経験をノードとし、 その関係をエッジで結ぶグラフを構築し、それをチート推測機構につなげる構想を示す。