中小路 久美代 (公立はこだて未来大学)
本研究では、知識共創活動に関わる話者によって発話される名詞句の、語用的な機能と役割に着目する。本論では、デザインワークショップにおいて出現する名詞句を抽出し、その役割が普通名詞的(意味を説明するもの)であるか固有名詞的(アイデアや構想など新たに作り出したものを指し示すもの)であるかを分類する。そして、それらの役割の時間的変化を追うことを試みる。デザイン過程で作り出されるネーミングの選択が、その後のデザインプロセスに及ぼす影響について考察する。