【講演概要】

WordNet及びWeb検索による常識的知識ベースのための文生成手法

村本晃一、Rafal Rzepka、荒木 健治 (北海道大学大学院 情報科学研究科)



コンピュータに知的な言語処理を行わせるには, 人間の持つ常識や知識といったものが必要不可欠である. しかし,知識の対象や利用方法の限定を行うことは,人間の持つ知識が広い範囲にわたることに相反している. そこで,対象を限定としない常識をデータベース化し,量を増やすことができれば, 常識を用いた様々な研究に有効に利用することが可能となると考えられる. そこで本論文では,日本語ではまだ規模の小さい常識的知識のデータベースである ConceptNetを基に,日本語の概念辞書である日本語WordNetとWeb 検索を用いて多くの常識を含む文を生成する手法を提案する. また,生成した常識的知識の利用方法として,ConceptNetを用いた発話システムを提案する.