【講演概要】

日常会話コーパスにおける発話機能のアノテーション (OL)

〇村井 源、松本 斉子 (公立はこだて未来大学 複雑系知能学科)



現在国立国語研究所で公開に向けて準備が進められている 『日本語日常会話コーパス』 (Corpus of Everyday Japanese Conversation, CEJC) は種々の場面における日常会話を話者の属性や関係性などに配慮してバランスよく収集した大規模かつ自然な日常会話のコーパスである。 日常会話における発話の機能を調査するため、 物語における会話分析で用いられた会話の機能のタグを用い、 話者と聴者の明確な二人会話に限定し、 かつ話者の属性のバランスをとり、 約8000発話での機能のアノテーションを人手で行った。 得られた会話の機能に対して計量的な分析を行った結果、 年齢や性別においていくつかの発話機能に有意な差が現れることが明らかとなった。