真部 雄介 (千葉工業大学 情報科学部)
筆者は,ストーリー映像を自動生成するための試作システムの1つとして, ストーリーの概念表現を入力とせずに, 2 人の登場人物の行為が適応的に組み合わされることによって様々な映像表現 が自動生成されるシステムを試作した [真部 2010]. 現段階の試作システムはシーンを1つしか用意できていないため, 生成される映像から多様なストーリーを見出すまでには至っていない. 本報告では,試作システムを拡充するための資源として, 「セレクティブ・アニメーション」という考え方に着目し, その代表的アニメーションの1つである「鉄腕アトム」のオープニング映像をカット単位で分析し, その中から登場人物の行為および表現されている動きを抽出した.[真部 2010] 真部 雄介: TVML による演技映像生成システムの試作, 第20回 文学と認知・コンピュータ研究分科会(LCCII)資料, 20W-01, 2010.