【講演概要】

絵しりとりによる発想力教育の素案 ―生成AIによる画像を用いて―

木村 蓮、〇小野 淳平(青森大学ソフトウェア情報学部)


皆川[1]は保育者養成において、『幼稚園教育要領』を参照しながら、子供及びその保育者における発想力を鍛えることの重要性を論じた。 また、例えば、想像力を高めるゲームにローリーズ・ストーリー・キューブス(Rory's Story Cubes) というボードゲームが存在する。このゲームは北アイルランド出身のローリー・オーコナー氏が作成したボードゲームである 。9つのサイコロで1セットになっており、各サイコロの面には異なる絵が描かれている。プレイヤーはすべてのサイコロを振り、でた面の絵を基に物語を作っていくゲームである。このゲームにおいて明確な終了条件はなくすべてのサイコロを使用し9個のつながりのあるストーリーを作る、プレイヤーの人数分だけピックアップしてサイコロを選ぶなど遊び方は様々である。毎回ゲームを始める前にサイコロを振りなおすので毎回異なったストーリーが生まれるのがこのゲームの特徴だ。この玩具のように、発想力を高める教育は多く存在する。そこで、絵しりとりという遊びから発想を促すアプローチを試みる。

[1] 皆川昌 (2019). 保育者養成校学生の語彙力・表現力・発想力を 見るための一考察. 『近畿大学九州短期大学研究紀要』, No. 49, pp.52-65.