川村 洋次 (近畿大学経営学部)
筆者は、広告映像技法を組み合わせ統括する高度な技法を「広告映像修辞」と定義し、 広告映像技法・修辞を操作する情報システムの構築を目指して、 広告映像技法・修辞の分析・記号化、広告映像技法・修辞の効果等について実験・ 考察を行っている。 筆者は、広告映像の技法として、広告ヒストリー想起技法、広告内容技法、演出技法、 編集技法及び音響技法を考え、それらを組み合わせたものを広告映像修辞と考え、 様々なジャンルの商品の広告映像を事例として、広告映像の技法・修辞の記号化・ 体系化を行ってきた。 本研究は、広告映像の技法・修辞の記号化・体系化の網羅的調査の一環として、 「ビール」、「缶コーヒー」および「お茶」の広告映像の広告内容技法の分析を行う。 140本の広告映像を基に内容技法のパターン化と体系化を試みる。