【講演概要】

生成AIを使った共感性の一人称的分析と物語生成への利用

〇河合 咲花、小方 孝 (大和大学)



本研究では、近松門左衛門の『女殺油地獄』を題材に、 生成 AI を用いて筆者自身の「共感性」の定義に基づく物語再構築を試みる。 筆者の共感性仮説をまとめ、既存の研究との関係を整理した後、 生成 AI を用いて原作の物語を変形し、その生成結果を分析・評価 する。 結果として、筆者の共感性モデルが AI 出力に反映される度合いや、 生成物の物語効果について一定の知見を得た。 本研究は共感性の定義と物語生成の関係を探る基礎的事例を提示するものであり、 今後は精緻な評価指標の確立を目指す。