上野 康治 (同志社大学・プロジェクト科目担当)、
高橋 一夫 (常磐会短期大学・幼児教育科)、
○金田 重男 (同志社大学大学院・工学研究科/総合政策科学研究科)
近年,E-Bookが注目を集めている.E-Bookの場合, ストーリを事由に変更できるだけではなく, 付属したセンサーによって,読者の動作を自動検出できる. そこで,本稿では,絵本をコンテンツとして, 読者である子どもの視線を,リアルタイムで保護者・ 保育者にフィードバックできる「絵本ドリル」を提案する. 本提案の絵本ドリルでは,子どもが興味を持ったキャラが誘導して, 幼児向けドリルを解けるように構成されている.保護者・保育者は, 視線を参考にして,自由にストーリを変更して,ドリルに入ってゆける. 幼稚園における社会実験の結果, 絵本のストーリを理解している子どもは,キャラには興味を示さなかった. 逆に,ストーリを理解できていない子どもはキャラに注目した. 単純にキャラに誘導されて子どもが勉強するとは言えない.