【講演概要】

言語変換のための日英対応関係(1)――名詞について

岩垣 守彦



日英両語の等価変換において, 冠詞や単数複数で意図を表示する英語の名詞と表示しない日本語との対応関係が十分にルール化されていない. つまり,英文法で英語の名詞や冠詞の使い方はある程度わかっているし, 日本語文法で体言の使い方もある程度わかっているが, 現在わかっている程度のルールでは十分な対応関係が作れないのである. それで,現在わかっているルールに情報伝達という観点も加味して, 等価翻訳を目指した実際の翻訳例からルールを抽出してみたい.