石村 源生 (北海道大学 高等教育推進機構 高等教育研究部)
2011年の東日本大震災の発生以降、 科学が問うことはできるが科学だけでは解決できない 「トランスサイエンス問題」について、 より一層の市民参画による合意形成と意思決定のためのコミュニケーションに関心が高まっている。 ある対象に関して何らかの意思決定を行うためには、 対象の情報 (ことば) を、意思決定に利用可能な情報 (ことば) に「翻訳」しなければならない。本発表では、 前述の「合意形成と意思決定のためのコミュニケーション」の場において、 対象の情報をどのように「翻訳」すればコミュニケーションに資するのか、 という問題について論じる。