藤澤 弘美子 (総合研究大学院大学複合科学研究科情報学専攻)、
相原 健郎 (国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系)
文章を読む際に、読み手は文章に描かれた状況を心の中にイメージしながら内容を理解している。 また、文章を読んで心に残すものは、文中で用いられた語そのものや文法的な形式ではなく、 意味的な情報であるとされる。 本研究では、文章の読解と内容の記憶を促進するため、 主題にあたる部分を文章の中心的な意味として抽出し、 簡素化した表現に変換して図示する方法を検討している。この方法によって、 文章の主題への注意を促し、複雑な文章を効率的に記憶に留まりやすい形で表現することを目指す。