秋元 泰介 (九州工業大学大学院情報工学研究院知能情報工学研究系)
筆者は、人間的な知能の本質は、ストーリーを生成しながら外界と関わり合うことであると考え、 物語的な情報とその動きを中心に据えた認知システムの研究を行っている。 本発表は、この認知システムの要となる主要な問題の一つとして、 ストーリーの多元的な関連付けの計算モデルの概念とその部分的な実装について述べる。基本的な問題はストーリーの類似・関連性の認知であるため、今回の研究会テーマであるメタファーにも多少は関連するものと思われる。