阿部 明典 (NTT コミュニケーション科学基礎研究所)
嘗て``パスティーシュやパロディはコンピュータに可能であろうか? 『与クラスタ+変換』の枠組でするのが直感的によさそうである。 これは、小方がずっと構想、構築してきている統合物語生成システム に期待したい所である。 切り出しはさしあたって、ユーザが与えるとして、人物の構成、筋の再構成な どは、コンピュータで行えると楽しいと思う。 人物の構成はなんらかのテーブルをさしあたって準備しておくのであろうか?'' ということを指摘していた。 本論文では、小方等の論文で示されている粗筋のようなものを特定の小説に写 すことにより、パスティーシュのようなことを手で行うことで、その可能性を示し た。