鈴木 雅実 (ATR メディア情報科学研究所)
俳句は世界最短の詩的文芸と言われ,五七五の定型や季語の存在, 切れ字に代表される表現技法等の特徴が指摘されている。 そのような従来の俳句観も,現在では国際化・グローバル化の急速な進展により, ある瞬間の感性を共有するコミュニケーション・メディアとしての側面が強くなりつつあるように思われる。 このような視点に立って,俳句における「ことばの扱い方(扱われ方)」に関する, メディア情報科学的なアプローチについて紹介する。