日本認知科学会学会誌「認知科学」特集論文募集のお知らせ 特集号タイトル: 修辞の認知科学 予定: 第14巻第3号(2007年9月発行) 担当編集者: 内海彰(電気通信大学),金井明人(法政大学) 「認知科学」第14巻第3号(2007年9月発行)では,「修辞の認知科学」という テーマで特集号を企画いたします. ● 特集「修辞の認知科学」の企画趣旨 人間の様々な活動には,表現がかかわっています.日常生活における「言葉」 や「身振り」がそうですし,様々なメディアによる作品でも同様です.表現媒 体を問わずこのような表現の仕方(技法)として「修辞」を考えると,修辞学 はこれらの修辞を統一的な観点から論じるための,歴史的な学問体系として捉 えることができます.近年においても,言葉にとどまらず,物語やメディアの 分析など,様々な観点から,修辞に関する見直しが行われています. そこで本特集では,言語だけでなく,映像,文学,音楽,身体,演劇などの様 々な表現の修辞を対象として,それらの技法・解釈・効果の三者間の相互関係 (もしくはその一部)を認知科学的に探求する研究を一同に集め,そこから修 辞の認知科学または認知修辞学という分野の射程範囲や可能性を明らかにする ことを目的とします. ● 特集号で扱う論文の範囲 本特集では,言語だけでなく,映像,文学,音楽,身体などの様々な表現の方 法を修辞ととらえ,修辞に関わる認知科学的な研究を広く募集いたします.し たがって,従来の狭い意味での修辞(メタファー,メトニミー,アイロニー等 の修辞的文彩)だけではなく,文学・映像などの物語の修辞技法や身体表現な どのさまざまな表現の技法を対象とします. 研究領域としては,例えば,以下のようなテーマに関する論文が該当しますが, これら以外でも修辞を認知科学的に探求する研究であれば構いません. ・メタファー,メトニミー,アイロニー等の修辞的文彩の解釈や効果に関する 認知的研究 ・認知言語学や認知語用論における修辞に関する研究 ・文学・映像など物語の修辞とその解釈・効果に関する研究 ・音楽や身体表現とその解釈・効果に関する研究 ・修辞学の認知的視点からの再構成や拡張 ・その他,表現技法や修辞とその解釈・効果に関する研究 ◆ 募集要項 ◆ 執筆を希望する方は,以下の要領に従ってプロポーザルを提出してください. ● 期限 2007年1月10日(水)必着 ● 提出していただくもの 論文プロポーザルとして以下の内容を記した文書を提出してください. (1)タイトル (2)著者の氏名・所属・連絡先(住所,電話番号,FAX番号,Emailアドレス) (3)目次案 (4)アブストラクト(日本語の場合は,400字,英語の場合は約200words程度) (5)書こうとしている論文の概要を,A4用紙3〜4枚程度の分量で,研究の 目的・方法・結果・考察を,明確にまとめてください. 論文プロポーザルの代わりにフルペーパーを提出していただいても結構です. フルペーパー論文の書式その他については,「認知科学」執筆要項に従って ください. なお,可能な限り電子メールでの投稿をお願いいたしますが,郵送の場合に はハードコピーを3部提出ください. ● 提出先 ・電子メールによる提出先: 内海 彰 utsumi@se.uec.ac.jp (Subjectを``JCSS 14-3 proposal''としてください) ・郵送による提出先: 〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1 電気通信大学 システム工学科 内海 彰 ● スケジュール 2007年 1月10日(水) プロポーザル提出〆切 2007年 2月10日(土) プロポーザル査読結果報告および執筆依頼 2007年 4月20日(金) 原稿提出 2007年 5月31日(木) 原稿査読結果報告 2007年 7月 1日(日) 最終原稿提出 (諸事情により,若干の変更はあるかもしれません.) ● 問い合わせ先 本特集に関するお問い合わせは, 電気通信大学 電気通信学部 システム工学科 内海 彰 (utsumi@se.uec.ac.jp)まで電子メールでお願いいたします.