第40回 人工知能学会(2000.11.8)デジタル多チャンネル時代のバーチャルコンテンツとAI技術


主催: (社)人工知能学会
日時: 2000年11月8日(水)10:30~16:45
会場: 早稲田大学 国際会議場 3階 第3会議室
(新宿区 西早稲田 1-6-1 Tel. 03-5286-1755)
照会先: account@ai-gakkai.or.jp
定員: 120名定員に達しましたので、参加申込みを締め切りました
協賛予定: (社) 情報処理学会,(社) 電子情報通信学会,
(社) 計測自動制御学会,(社) 日本機械学会,
(社) 精密工学会,(社) 日本ロボット学会,
(社) 自動車技術会,日本ソフトウエア科学会,
(社) 映像情報メディア学会,(社) 日本設計工学会,
日本シミュレーション学会,経営情報学会,
システム制御情報学会,(社)日本オペレーションズ・リサーチ学会,
日本認知科学会, (社) 電気学会(順不同)
参加費: 会員 9,800円(協賛学会員,助賛会員の社員の方も含みます.),
非会員 15,000円,学生会員 2,000円,学生非会員 3,000円

概要

 ケーブルテレビ,BSデジタル放送,新CS放送,地上波デジタル放送,インターネットTVなど,我々を取り巻く画像伝送インフラが目まぐるしい勢いで整備されるに伴い,数百チャネルのビデオ放送や家庭用テレビゲームと放送/インターネットとの統合,視聴者の参加を可能とするインタラクティブな生番組など,多様多種なコンテンツを提供することが可能となってきました.
 一方で,そのようなコンテンツの製作を合理化することなくしては,需要に対応しきれないというコンテンツ・ボトルネックが生じるのではないかという問題が提起されています.そこでまず注目されるのが,CGアニメーションに代表される画像生成技術であり,その次にくるのが,自然な動きを伴ったシーンやプロット,シナリオの生成支援技術であり,この部分ではAI技術が大いに役に立つのではないでしょうか?
 このような観点から,今回のセミナーでは,先端的なバーチャルメディアの事例としてバーチャルアイドル,バーチャル広告,バーチャルシーン合成などをとりあげました.これらによってメディアや我々の生活はどう変りうるのか,AI技術はどう役に立つのか,立つことを期待されているのかを,参加者の皆さんと考えてみたいと思います.奮ってご参加のほどお願い申し上げます.

プログラム


10:30~11:30「テライユキ:バーチャルアイドルとエンターテイメント」

永田豊志 氏((株)フロッグエンターテイメント)

概要:弊社のCGキャラクター「テライユキ」がどのようにして生まれ,現在のようなバーチャルタレントとしての地位を確立していったのか? そして,そのために必要なプロデュースのノウハウ,インターネットを有効活用したマーケティング,CGデータを利用した商品企画,今後の展開案など.また,今後CGキャラクターを使ったどのようなビジネスがあり得るのか,国内外の動向なども交えて解説する.


11:30~12:30「スポーツ中継とバーチャル広告 ~仮想現実はどこまで許されるか~」

曽根俊郎 氏(NHK放送文化研究所)

概要: テレビ多チャンネル時代の,新たな広告収入源と期待されているバーチャル広告は,米欧では既におなじみの「風景」となり,日本での使用が日常化されるのも遠くない.しかし,スタジアムの内と外を結ぶ時間と疑似空間の提供で視聴者の支持を得ていたテレビにとって,「あるがままの現実」の恣意的な放棄は,視聴者の信頼の喪失につながる危険性もはらんでいる.米欧日のバーチャル広告の現状比較と,国際サッカー連盟の導入指針など,新技術がもたらす仮想現実の問題点を報告し,テレビ制作と視聴者側の両面から考える.


12:30~13:30 昼食休憩


13:30~14:30「群集表現技術と映像制作への応用」

三好雅則 氏((株)日立製作所 日立研究所)

概要: 人間・動物などで構成されるキャラクタの集団,すなわち群集を,コンピュータ・グラフィックス(CG)で表現する手法について述べる.自律行動する各キャラクタに対して,群集としての大まかな行動目標を与えるだけで,“合流する馬の群れ”,“合戦する鎧武者”といったアニメーションを自動的に生成可能である.これにより,群集映像を簡単に低コストで制作できるようになる.また,本手法をテレビや映画向けの群集シーンに実際に適応した事例を,映像を交えて紹介する.


14:30~15:30「文字からつくるマルチメディア-データ放送をターゲットにしたデジタルコンテンツ再利用システムLiveText」

山本 強 氏(北海道大学大学院)

概要:放送型媒体はダウンストリームのみであるという制限はあるものの,同報性や帯域保証などインターネットに対する利点があり新しい応用分野を作れる可能性を秘めている.LiveTextは北海道大学で開発されたデジタルコンテンツ再利用を目的とした情報表示モデルであり,低コストのPush型情報表現の合成を目指している.既存デジタルコンテンツからの情報抽出,レイアウト情報,アニメーション情報などを組み合わせ,文字放送と映像放送の中間レベルの表現を目指している.LiveTextはHTMLコンテンツの再利用が可能であるという特性を生かし,を地上波データ放送を用いた有珠山噴火時の避難所向け情報サービスや沖縄サミットの街頭設置端末向けサービスに用いられた実績がある.


15:45~16:45 パネリスト

パネルディスカッション

子安 増生氏 (京都大学)
永田豊志 氏((株)フロッグエンターテイメント)
曽根俊郎 氏(NHK放送文化研究所)
三好雅則 氏((株)日立製作所 日立研究所)
山本 強 氏(北海道大学大学院)
小中千昭 氏(特殊脚本家)

第40回人工知能セミナー 参加申し込み受付終了

定員に達しましたので、参加申込みを締め切りました

人工知能セミナー参加費
正会員・賛助会員 学生会員 学生非会員 非会員
9,800円 2,000円 3,000円 15,000円