演題番号 | 3I3-11 |
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題目 | 忘れること、忘れないこと |
著者 | 久保(川合) 南海子 (京都大学こころの未来研究センター) |
時間 | 6月13日(金) 16:20〜16:40 |
概要 | 加齢に伴って、認知機能のすべてが低下するわけではない。どのような認知機能が低下し、また逆に維持されているかを調べることは、早期発見や予防の観点から重要である。本研究では、生育歴や学習経験を統制した老齢ザルと若齢ザルを対象に、加齢に伴って学習・記憶のどのような側面が変化するかを検討した。一連の空間記憶課題において、老齢ザルの記憶は獲得時の文脈に強く依存しており、抽象的な情報の処理とその保持が困難であることが明らかになった。しかし、身体的な定位によって低下した記憶を補完することや、形態情報を付加するなど外的・具体的な手がかりを利用できる状況では、記憶能力は高く維持されていることが明らかになった。 |
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